「ユーザーの声取り入れ、新たなブランディング目指す」アルパイン 水野社長…東京オートサロン2018

自動車 ニューモデル モーターショー
アルパインマーケティング代表取締役 水野直樹社長
アルパインマーケティング代表取締役 水野直樹社長 全 26 枚 拡大写真

黒を基調としたオトナの雰囲気、とがったスーツでもてなす専門スタッフ…。アルパインブースは、「洗練」「スタイリッシュ」を全面に打ち出したつくり。

「今回の出展は、2017年までのマーケティングで培ったひとつの答え。ここからまたユーザーの声を聞き入れながら、新たなブランディングを」と語るのは、アルパインマーケティング代表取締役 水野直樹社長だ。

アルパインの2018年コンセプトは「5S+1S」。スポーツ、スパルタン、シャープ、シンプル、スマートという5Sに加え、カーエレクトロニクスブランドだからこそ可能にするセーフティを1Sに据えた。

スタイリッシュな外観に、独自の「安全技術」を注入した「アルパインスタイル」モデルが、ずらりと並ぶ。優越感にひたれるエクステリア・インテリアに、死角を限りなくゼロに近づけるコーナーカメラや、足元をやさしく照らすウェルカムライトなどを、コンセプトモデルで提案していた。

「われわれは『子育て家族のカーライフを幸せにする』を合言葉に、アルパインスタイルという“上質なスタイル”で世に問います。子育て家族が求める優越感や上質感というステータスを、エクステリアやインテリア、そしてセーフティといった分野を含め、トータルで実現させていく。そこにアルパインらしさをひと工夫、ふた工夫いれながら、演出していく」(水野社長)。

アルパインらしさを追求し続け、そのひとつの解をここに

同社はこれまでのマーケティングで、ユーザーの声を聞きながら、「なぜアルパインをチョイスするか。なぜアルパインなんだ」と自問自答してきた。その答えのひとつを、今回のブース展開で示したかたちという。

「子育てファミリーというと、どうしても機能性やかゆいところに手が届くやさしさといったイメージが先行しがち。父親としてのかっこよさ、家族が自信を持てるステータス、プレミアム感というのは、どうしても後回しになってしまう。アルパインは、このプレミアムで優越感、安心感のある、胸が高鳴る移動空間を提供していきたいと考える」(水野社長)。

水野社長率いるアルパインマーケティングの、最新で最良のモデルとはどんなクルマか。今回、アルパインスタイル8台の展示車のなかで、ひときわ目立つ3台のコンセプトモデルに注目したい。

ハリアー、ヴォクシー、プリウスにアルパイン最新技術を注入

今回、トヨタ『ハリアー』『ヴォクシー』『プリウス』にインストールされたアルパイン独自技術のなかでも、4月以降に発売予定のパーツや、参考出品の技術に注目が集まった。

参考出品として紹介された技術は前出の「1S=セーフティ」を具現化したプロダクトに注目。電子ルームミラーは左右ドアミラー付近とリアに設置されたインナーカメラによって、後方のほぼ全方位をルームミラーに映し出す。

担当者は「ハリアーなどのクロスオーバーSUVは、どうしてもCピラーの存在感が大きく、後方視界をさえぎっている。リアルなルームミラーでは目視できない死角を、この電子ルームミラーでクリアさせる」と話していた。

「このハリアーのベースモデルは、ELEGANSというグレードで、パワーパックドアが付かないタイプ。でもアルパインはここに、フットセンサースイッチ付パワーバックゲートを装着させ、下位グレードにない機能も追加できることを提案している。これも参考出品だが、いずれは市販化させたい」(担当者)。

このフットセンサースイッチ付きドアについては、ヴォクシーの電動スライドドアにも参考出品で提案していた。また、3つのモデルに付いていたルームランプ連動ウェルカムライトは、4~6月に発売予定。「キーに反応し、近づくと足元を照らしてくれる機能で、ユーザーの評価が高かったもの」という。こうしたユーザーの声をすぐに具現化させるあたりも、アルパインが得意とするところだ。

車種専用パーツで独走し、新たな顧客接点プロジェクトで加速する

こうした車種専用パーツを提供していくことは、「アルパインの強み」と水野社長はいう。

「車種専用パーツを、ユーザーの声を聞き入れながらスピーディに商品化していくことは、アルパインの強み。そこはこれからも継続していく。しっかり客の意見を聞いて、求めているであろうモノ・コトを商品に落とし込んでいく。根幹は、ユーザーのニーズをとらえながら、潜在ニーズを発掘する商品づくり」。

また、クラウドサービスや新たなプロジェクトの動きについて、水野社長はこう教えてくれた。

「もちろんクラウドサービスも視野に入れている。クラウドやコネクテッドカーについては、カーメーカーと協業しながら検討している段階。ポイントは、『つなげてなにをするか』『どうよろこびにつながるか』。このあたりを、ユーザーと一緒に作っていきたい。

また、顧客接点という観点で、新たな取り組みもこの春から始まる。このオートサロンでユーザーの反応を見て、声を聞きながら、新たなプロジェクトで加速していく予定だ」。

《レスポンス編集部》

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