クロスオーバーのクロスポイントとは?[サウンドチューニング大辞典]

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クラリオンの『フルデジタルサウンド』のチューニングアプリにおける「クロスオーバー」調整画面。写真は、ミッドウーファーの「クロスオーバー」を設定しているところ。今、「ローパス」は3.15kHzになっている。
クラリオンの『フルデジタルサウンド』のチューニングアプリにおける「クロスオーバー」調整画面。写真は、ミッドウーファーの「クロスオーバー」を設定しているところ。今、「ローパス」は3.15kHzになっている。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオを趣味とするときの楽しみどころの1つである、「サウンドチューニング」について解説している当コーナー。現在は「クロスオーバー」をテーマにお贈りしている。今週はその3回目として「クロスポイント」という言葉の意味について解説していく。

「クロスポイント」の意味は、その名のとおりに、「クロスオーバーさせる場所」である。例えば、「ツィーターとミッドウーファーのクロスポイントは3kHz」と言った場合には、ツィーターに送る信号については3kHzから下側を減衰させ、ミッドウーファーに送る音楽信号については、3kHzより上側の信号を減衰させていく、という設定となるわけだ。

なお、「クロスポイント」と同じ意味を持つ別の言葉もある。それは「カットオフ周波数」だ。

また、それぞれを個別に言い表す言葉もある。それは「ハイパス(ローカット)」と「ローパス(ハイカット)」という言葉だ。前者は、高い音(ハイ)を通す、という意味であり、つまりは「ローカット」とも呼ばれる。後者はその反対で、低い音(ロー)を通すという意味となる。というわけで「クロスポイント」が3kHzだった場合には、「ツィーターは3kHzでハイパスさせた」状態であり、ミッドウーファーについては「ローパスは3kHz」という説明の仕方がされることにもなる。

ただし、実際の「クロスオーバー」の調整においては、ツィーターとミッドウーファーそれぞれの「ハイパス」と「ローパス」を一致させないことも有り得る。例えば、ツィーター側の「ハイパス」を3kHzにして、ミッドウーファー側の「ローパス」を4kHzにするというように、厚く重なる箇所を作る場合もあるのだ。逆に、「ハイパス」を4kHzにして「ローパス」を3kHzにするというように、それぞれの「カットオフ周波数」を引き離して設定する場合もある。このような設定となるときには「クロスポイント」という言葉はあまり使われなくなる。

今週はここまでとさせていただく。次週も「クロスオーバー」についての解説を深めていく。お楽しみに。

【サウンドチューニング大辞典】第2章「クロスオーバー」その3「クロスポイント」とは?

《太田祥三》

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