フロントガラスの霜を落とさず、前が見えぬまま走行して歩行者はねる

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寒さが強まるこの時期、クルマに乗ろうとしたらフロントガラスが凍り付いて霜が付着しているというのは珍しいことではない。薬剤を使ったり、お湯を掛けたりして霜を除去することが必要となるが、香川県で「そのまま走った結果、歩行者をはねる」という事故が発生した。

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15日午前7時45分ごろ、香川県高松市内の市道を歩いていた小学生の男児2人に対し、後ろから低速で走行してきた軽トラックが衝突する事故が起きた。2人は軽傷。クルマはフロントガラスの霜取りをしないまま走行していたという。

香川県警・高松南署によると、現場は高松市香川町浅野付近で車線区別のない幅員約4mの直線区間。小学5年生の男児2人は道路右側の路肩を歩いていたところ、後ろから進行してきた軽トラックにはねられた。

男児は転倒した際に足などを打撲する軽傷。クルマを運転していた同市内に在住する70歳の男性にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞いている。

男性が運転していた軽トラックはフロントガラスに霜が付着した状態。若干は拭き取っていたが、前方はほとんど見えない状態だった。このために低速(約10km/h)で、住宅の建物に沿った道路左側ではなく、ガードレールのある道路右側を走行していたものとみられる。警察の聴取に対しても男性は「前が見えなかった」などと供述しており、警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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気象庁のアメダスによると、香川県高松市周辺は事故の直前、気温がマイナス2.5度まで下がっていた。フロントガラスに付着した霜はちょっと拭ったぐらいでは落ちなかったものと考えられる。「前が見えなくても低速ならば大丈夫」と考えたのかもしれないが、前が見渡せない状況は危険でしかない。

《石田真一》

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