夜間は使われていないが、バス以外の駐停車が禁止されている箇所に駐車されていた大型トレーラーに対し、後ろからきた乗用車が突っ込む事故が起きた。トレーラーの運転者にケガはなかったが、事故当時にこの運転者は車両から離れていて、現場にはいなかったという。
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17日午前1時50分ごろ、三重県木曽岬町内の国道23号で、駐車禁止となっているバス停に駐車されていた大型トレーラーに対し、後ろから進行してきた乗用車が追突する事故が起きた。この事故で乗用車の運転者が死亡している。
三重県警・桑名署によると、現場は木曽岬町富田子付近で片側2車線の直線区間。大型トレーラーは合流車線手前にあり、バス停となっている車線拡張箇所で路上駐車していたが、そこに後ろからに進行してきた乗用車が追突した。
追突によって乗用車は中破。運転していた東員町内に在住する45歳の男性は近くの病院へ収容されたが、全身強打でまもなく死亡。トレーラーを運転していた木曽岬町内に在住する47歳の男性は現場から離れており、ケガはなかった。
現場は昼夜を通して交通量が多い区間。トレーラーが駐車していたのはバス以外の駐停車が禁止されたエリアで、路上にそれを示すマーキングもなされていた。トレーラーの運転者は警察の聴取に対して「所用のために車両から離れていた」などと供述しており、事故当時は放置に近い状態だったとみられる。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。
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現場となったバス停は国道23号の流出/流入路の中央、三角地帯となった箇所に設置されている。本線は片側2車線だが、流出/流入路のある場所だけは3車線になっており、バス停に停車するバスはここを直進して使うようになっている。バスの運行が無い深夜から未明の時間帯、バス停に駐車している車両は珍しいわけでもないが、このバス停は駐停車禁止のマーキングがなされている箇所であり、しかも運転者が車両を離れた「放置に近い状態」だったとみられる。
追突自体は乗用車側の前方不注視だった可能性が高いとみられるが、駐車していた車両から離れていたことにも一定の責任が生じるであろう。