雪上ツアーで実感した「スバルの面白さ」とは…SUBARUテックツアー

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SUBARUテックツアー第8弾 SGP×AWD雪上公道試乗会で活躍したインプレッサとXV
SUBARUテックツアー第8弾 SGP×AWD雪上公道試乗会で活躍したインプレッサとXV 全 22 枚 拡大写真

「テックツアー」という自動車だけでない、スバルの企業形態を紹介するイベントがここ数年続けられている。2018年の1回目は、スバルグローバルプラットフォーム(SGP)とAWDを雪上で体験しようというものであった。

【画像全22枚】

テックツアーは例えば、飛行機作りをしているスバルがボーイング社の旅客機の一部分を作っていて、その工場を見せたり、あるいは今回は雪上試乗がメインだが、他にも、過去にスバルが作っていたラッセル車を見せたり、今取り組んでいる新し試み、ゲレンデタクシーを体感させるなど、単なる試乗会ではなくスバルという会社の今と過去を見せてくれるユニークな試みなのである。

最新のプラットフォームを使っている『インプレッサ』と『XV』が試乗対象車。このイベントが開催されるのは、岩手県安比高原から新青森駅に向かう山岳ルートで、途中スバルのラッセル車が置いてある秋田県小坂町を通り、十和田湖から日本で最も雪深いと言われる、酸ヶ湯温泉、八甲田を経由するルートである。
安比のスバルゲレンデタクシー
試乗に先立ち、ゲレンデタクシーを体感することになった。これはリフトに沿ったゲレンデをスバルの各モデルでお客さんを乗せて、リフトよりも早くゲレンデの上まで連れて行くという体感イベントで、SNSに公表することが条件で、ただで乗せてもらえる。一般の人が、凄まじい勢いで走るスバルに乗ってゲレンデの上までリフトより速く行ける体験など出来るものではないから、かなり人気が高いらしい。今年は安比のみならず、4つのスキー場でこのゲレンデタクシーのイベントが開催された。因みにこの試み、今年で3年目である。

今回はインプレッサG4とXVを途中で乗り換えて、安比から新青森まで走った。装着タイヤは全車、ブリヂストンのVRX2。進化したこのタイヤは特に氷上における制動距離が短く、従来より静粛性が31%も低減しているという。それにしても4WDと高性能スタッドレスタイヤのコンビは、やはり抜群の安心感を与えてくれる。どうも、モータージャーナリストの悪い癖で、前にクルマがいるとそれを追いかける習性があるらしい。しかも前走車が同じモータージャーナリストであると、後続車を引き離したいという欲求が生まれるのか、結果としてえらくペースが上がってしまうが、その安定感とグリップ力の高さには舌を巻かされる。だからそんな状況でもグリップを失うことはほとんどなかった。
酸ヶ湯にて
勿論試乗することも大切なのだろうが、実は文化的な側面に触れる見学地が、コース上にちりばめられているのは面白い試みだ。特に秋田県小坂町は日本三大銅山の街として栄え、今でこそ鉄道も廃線となってしまったが、街には明治期に出来た日本最古の芝居小屋、康楽館があったり、鉱山事務所は明治の近代化産業遺産として重要文化財に指定されているなど見どころ満載だ。芝居小屋の康楽館も築108年という年季の入ったもので、こちらも重要文化財指定である。

と、こうした面白い場所を見学しつつ、快適なクルマでそれを見て回るというのが今回のテックツアー。

テッちゃんならスバルが鉄道車両を作っていたことなどご存知なのかもしれないが、こちらは初めてでそうした歴史に触れられて、なおかつ珍しい重要文化財の見学もできる。こうした試乗ツアーは、かつて輸入車のメーカーが良く行ったものだ。ジャガーではウィスキーの蒸留所を見せてくれたり、GMは乗馬を体験させてくれたり、フォードはナスカーのレースを見せてくれたり。それぞれ手法は異なるが、単にクルマに接するだけでなく、その土地の文化や習慣なども同時に体験できるツアーで試乗会を組むのは、クルマの良さを体験するだけでなく、企業イメージのアップには大いに貢献すると思う次第である。

《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

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