クロスオーバーでサブウーファーを導入する場合[サウンドチューニング大辞典]

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グラウンドゼロ GZRW 38XSPL-D2
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カーオーディオでは、「サウンドチューニング機能」を使いこなせるか否かが、良い音を楽しめるかどうかのカギとなる。当コーナーでは、その成り立ちや使いこなし方のコツを解説している。現在のテーマは「クロスオーバー」だ。

今回は、サブウーファーを導入する際の「クロスオーバー」調整のコツを紹介していく。

ケースを2つに分けて解説していこう。まずは、使用しているメインユニットに、サブウーファー出力が備わっていない場合から。

この場合は、フロントスピーカー側の調整は行えないので、サブウーファー側だけを調整することとなる。導入するのがパワードサブウーファーであれば、それに搭載されている「クロスオーバー」を使い、ユニットサブウーファーを導入する場合には、それを鳴らすパワーアンプに搭載されている「クロスオーバー」機能を使って調整していく。

まず、「カットオフ周波数」のメドは、60Hzから80Hzくらい、と考えよう。もちろん、好みに応じてこの範囲を超えても構わない。ただ、ドアのスピーカーからも低音が聴こえてくるので、「カットオフ周波数」は低めにしておいたほうが無難だ。高めに設定すると、音がダブる部分が多くなっていくので違和感が出やすくなる。参考にしていただきたい。

続いては、使用するメインユニットに「サブウーファー出力」が備わっている場合の調整方法を解説していこう。この場合は、サブウーファー側の「クロスオーバー」には触らずに、メインユニットに搭載されている「クロスオーバー」を活用する。そうすれば、フロントスピーカーの「ローカット(ハイパス)」と、サブウーファーの「ハイカット(ローパス)」の両方を調整できる。

この場合も、「カットオフ周波数」は60Hzから80Hzくらいがメドとなるのだが、高めに設定するか低めに設定するかは、ドアのスピーカーの能力を参考にするのが基本となる。ドアのスピーカーがそこそこまで低音をキレイに再生できているのなら、その範囲はドアのスピーカーに任せたほうが無難だ。であるので、まずはサブウーファーをオフにして、ドアのスピーカーがスムーズに再生できている範囲を見極めることから始めよう。

見極め方は以下のとおりだ。ドアのスピーカーの「カットオフ周波数」を一旦上目に設定し、そこから少しずつ下げていく。最初はキレイに聴こえているが、「カットオフ周波数」を下げて行くと、音が濁り始めるポイントが見つかるはずだ。そのポイントが見つかったら、そのあたりが「カットオフ周波数」の限界値と考えたい。それよりも上目で「カットオフ周波数」を設定し、「スロープ」と「カットオフ周波数」を微調整させながら、もっとも音楽がスムーズに聴こえる設定値を探っていこう。

今週はここまでとさせていただく。次回も引き続き、サブウーファーを導入する際の調整方法について深掘りしていく。お楽しみに。

【サウンドチューニング大辞典】第2章「クロスオーバー」その5「サブウーファーを導入する場合」

《太田祥三》

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