【WEC】フェルナンド・アロンソのトヨタ入りが決定…中嶋一貴らとのトリオでルマン参戦

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
WECトヨタ陣営入りが決まったフェルナンド・アロンソ。
WECトヨタ陣営入りが決まったフェルナンド・アロンソ。 全 3 枚 拡大写真

30日、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing)は世界耐久選手権(WEC)の2018-2019シーズンのドライバー、2組計6名を発表した。F1王者のフェルナンド・アロンソが新たに加わり、中嶋一貴らとのトリオで8号車をドライブする。

WECの新季は今年と来年のルマン24時間レース(6月)を含む、都合1.5年の2018-2019シーズン。トヨタはこの“スーパーシーズン”にも最上位クラスの「LMP1」に参戦することを昨年末に発表済みだった。そして今回、ドライバーラインアップを下記のように発表した。

#7 TOYOTA TS050 HYBRID
マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス

#8 TOYOTA TS050 HYBRID
セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ

7号車は昨季同様のトリオ。8号車にアロンソが新加入している(ブエミと中嶋は留任。昨季もうひとりのレースドライバーだったアンソニー・デビッドソンはリザーブ兼開発ドライバーに就任)。

2005、2006年F1チャンピオンのアロンソ(スペイン出身36歳)は、F1モナコGP優勝、インディ500優勝、そしてルマン24時間レース総合優勝から成る世界3大レース制覇を目指しており、スーパーシーズンの最上位クラスで唯一の自動車メーカー系ワークスチームとなる見通しのトヨタのシートを得たことで、既に優勝経験のあるモナコGPに続く“2冠目”ゲットへの大きなチャンスを得たといえよう(インディ500は昨年初参戦、未勝利)。

アロンソのコメント
「ルマン24時間レースに初めて参戦できることをとても嬉しく思っている。ルマンは以前から参戦を夢見てきたレース。耐久レースは、F1のようなスプリントレースとは違うけれど、先日のデイトナ24時間レースではその一端を経験し、本当に楽しむことができた。耐久レースで豊富な経験を持つセバスチャン(ブエミ)、カズキ(中嶋)の2人から学びながら、ともにレースをするのが楽しみだ。短い時間で学ばなければならないことも多いだろうけど、心の準備はできている。開幕戦を迎えることを心待ちにしている」

アロンソは昨年11月にトヨタのLMP1マシンをテストしており、今年のデイトナ24時間レースでプロトタイプ(LMP2)マシンでの耐久レース初参戦を経験、着々と準備を進めてきた印象だ。

なお、アロンソは「F1と重ならない全ての2018-2019シーズンのWECに参戦する予定」となっている(アロンソは今季2018年のF1にマクラーレン・ルノーで参戦することが決定済み)。

アウディが一昨年限りで去り、ポルシェも昨年を最後に撤退し、やや寂しさが出てきたWEC-LMP1クラスの近況ではあったが、アロンソのトヨタ加入によって、また大きな焦点が生まれることとなった。

2018-2019シーズンのWECは全8戦の予定。今年5月のスパ・フランコルシャン6時間レースからスタートする。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  3. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  4. マツダ『ロードスター』35周年、歴代4モデルのピンバッジを先行販売…8月29日から
  5. エアバッグとスイッチ問題を一気に解決! 最新“移設キット”活用術~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る