2017年世界新車販売…VW2年連続首位、日産三菱ルノー3社連合2位浮上、トヨタ6年ぶり3位[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年1月31日付

●日産連合世界販売2位、17年VW首位、トヨタ3位(読売・1面)

●NEC3000人削減へ、1年間で情報通信事業不振(読売・1面)

●家計も厳冬、電気・ガス軒並み値上げ、ガソリン高値続く(朝日・9面)

●自動車大手8社、世界生産4.4%増、17年、6年連続最高(朝日・9面)

●サル・人使い排ガス実験の疑い、ドイツ車イメージ悪化必至(朝日・11面)

●あす首都圏大雪降る? 降らない?(産経・24面)

●米国、自動車ショー離れ加速、自動運転見据え主役交代(東京・6面)

●サウジアラムコ社長会見、次世代エネ日本と協力、脱・原油へ水素製造(日経・1面)

●ヤマト、4割と取引解消、大口顧客、アマゾンは値上げ(日経・1面)

●グラブが無人タクシー、まずシンガポール、22年めどソフトバンクとAI連携(日経・11面)

●いすゞ、営業益11%増、タイで小型商用車伸びる、4~12月(日経・16面)

ひとくちコメント

2月9日から韓国の平昌で開催される冬季五輪ではないが、世界の自動車メーカーの2017年1年間の新車販売台数の順位をみれば、表彰台の中央には金メダルに輝いた独フォルクスワーゲン(VW)、2位の銀メダルが、日産自動車と仏ルノー、三菱自動車の連合、3位の銅メダルが、ダイハツ工業と日野自動車を含めたトヨタ自動車ということになった。

自動車大手の2017年の世界販売実績が出そろい、中国など新興国の成長を取り込んだVWが前年比4.3%増の1074万1500台と過去最高となり、2年連続で首位。2年前に三菱自動車を傘下に収めた仏ルノーと日産の3社連合は、前年の996万台から1060万8366台に増えて順位も3位から初の2位に躍り出た。トヨタグループも販売台数では2.1%増の1038万6000台と過去最高になったが、6年ぶりに3位に後退している。

きょう各紙も出そろった17年の世界新車販売台数の結果を伝えているが、際立つのは読売で、1面準トップとして「日産連合世界販売2位」との見出しで報じたほか、「日産連合新興国で勢い、世界販売初の2位、3社役割分担に強み」などと、経済面でもトップ扱い。先日、日産の西川広人社長を海外出張の多忙の中を「電話」で直撃インタビューするなど、熱の入った取材を続けている。

日産・三菱・ルノー連合が、世界販売で初の2位になった見出しは、朝日、毎日、産経、東京もほぼ同様だが、このうち、産経は「相乗効果首位射程も」、毎日は「首位VWに肉薄」とのタイトルも付けて、日産が昨年秋に国内の無資格検査問題が発覚しなければ、VWとの差はさらに縮まっていた可能性もあったとしている。

一方、日経は「独VW2年連続首位」が大見出しで「日産3社連合が2位」はサブ見出しだった。

きょうの紙面をみると、大手自動車グループの世界販売台数を図表として掲載しているが、読売、朝日、産経はVWなど上位3社だけだが、毎日と東京は、3社以外に、3位のトヨタと提携関係のあるスズキ、マツダ、スバルも取り上げているのが興味深い。

《福田俊之》

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