外部パワーアンプを使いこなす…ch数について

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パワーアンプの一例。Morel MPS 4400(税抜価格:6万4000円)。
パワーアンプの一例。Morel MPS 4400(税抜価格:6万4000円)。 全 1 枚 拡大写真

「スピーカー交換」をしたら、次には「外部パワーアンプ」の導入を実行すると、カーオーディオライフがさらに楽しくなっていく。その方法論をガイドすべく、当短期集中連載をお届けしている。第2回目となる今回は、“ch数”についての解説を行っていく。

■「4chパワーアンプ」は、使い勝手が良いことがメリット。

「外部パワーアンプ」には、タイプ違いがさまざまあるのだが、今回はそのうちの1つである“ch数”違いについて考察していく。

“ch数”違いによって「外部パワーアンプ」を分類すると、以下の4つにタイプ分けできる。「1chタイプ」、「2chタイプ」、「4chタイプ」、「多chタイプ」、以上だ。そしてこの中でもっともスタンダードなのは、「4chタイプ」だ。

「4chタイプ」は、さまざまな使い方が可能だ。まずはこれ1台でフロントスピーカーとリアスピーカー計4つすべてを鳴らす、というシステムを構築できる。フロントスピーカーを市販品に換える際に、併せてリアスピーカーも交換するドライバーは少なくない。それらすべてをより高音質に鳴らしたいとなったとき、「4chタイプ」は重宝する。

または、2chでフロントスピーカーを鳴らし、残りの2chをブリッジ接続してサブウーファーを鳴らす、という使い方がされることもかなり多い(ブリッジ接続することで、サブウーファーをよりパワフルに鳴らすことが可能となる)。フロントスピーカーを交換し、同時にサブウーファーの導入も実行する場合、「4chタイプ」の「外部パワーアンプ」1台を用意すれば、フロントスピーカーもサブウーファーも、しっかりとより良い音で鳴らせるのだ。

さらには、特に上級者の間では以下のような使い方もされている。フロントスピーカーを“マルチドライブ”する、という使われ方だ。“マルチドライブ”については改めて解説する機会を設けるが、つまりは「外部パワーアンプ」の1chずつをスピーカーユニット1つ1つに割り当てるという方式である。右のツィーター、左のツィーター、右のミッドウーファー、左のミッドウーファー、それぞれに4chあるうちの1chずつをあてがうのだ。

このように「4chタイプ」は使い勝手が良いことが特長だ。1台でさまざまなシステムレイアウトに対応可能なのだ。

■フロントスピーカーだけを鳴らしたいとき、またはサブウーファーだけを鳴らしたいとき、「2chパワーアンプ」が力を発揮。

「4chタイプ」に続いて多く使われているのが「2chタイプ」だ。これはつまり、ステレオ再生を行うためのもっとも“ミニマム”な仕様となっているものである。シンプルに、フロントスピーカーだけを「外部パワーアンプ」で鳴らしたいと考えた場合には、これがチョイスされることとなる。

「2chタイプ」はさらに、サブウーファー用として使われることも多々ある。この場合も、LchとRchをブリッジ接続し、1つのサブウーファーに対して2chを使って鳴らされる。

続いては「1chタイプ」について解説していこう。なおこれは、さらに2タイプに分類できる。1つはサブウーファー用として開発されたもの、もう1つは高音質追求タイプ、以上の2つだ。多いのは前者だ。「1chタイプ」は高出力仕様に仕上げやすい。よって、パワフルにサブウーファーを鳴らしたいというニーズに向けて、相当に力を強められているモデルもある。また、サブウーファーを多発搭載したいという場合にも、ハイパワーな「1chタイプ」が使われることが多い。

もう1つの高音質追求タイプは、パワフルに鳴らすためにモノラル化されているのではなく、“chセパレーション”を高めるためにモノラル化されたモデルと考えていいだろう。スピーカーユニット1つ1つに対して1台ずつ個別の「パワーアンプ」をあてがうことで、各スピーカーをダイレクトに駆動させつつ、他chとの電気的な干渉も排除して、よりピュアな再生が目指される。ある意味、究極的な方法論と言っていい。従って、贅が尽くされたゴージャス仕様なモデルも多い。

■大がかりなシステムを効率的に完成させようと思ったら、「多chタイプ」が頼りになる。

最後に「多chタイプ」について解説していこう。「多chタイプ」とは5ch以上を持つモデルのことを指す。モデルによってch数はさまざまなのだが、主には以下の3タイプとなっている。「5chタイプ」、「6chタイプ」、「8chタイプ」この3つだ。

「5chタイプ」は、「4chタイプ」と、サブウーファー用の「1chタイプ」とを合体させた仕様になっていることが多い。そして、サブウーファー用のchだけはハイパワー化されているケースがほとんどだ。

対して「6chタイプ」と「8chタイプ」は、特殊なchがあるわけではなく、単に「ch数が多い」タイプ、となっていることが多い。

これら「多chアンプ」はどのような場合に使われるのかというと、「最初から多くのch数を必要とすることがわかっていて、しかし、パワーアンプは1台ですませたいとき」、である。パワーアンプの搭載スペースが2台必要になるか1台ですむかの違いは結構大きい。大がかりなシステムを組みたいけれどできるだけ効率的に全体を完成させたいと思ったら、「多chアンプ」は非常に便利だ。

さて、「ch数」違いのバリエーション解説は以上で終了なのだが、最後に1点、チョイスのときのワンポイント解説を付け加えておきたい。

「外部パワーアンプ」の検討をするときには、“1chあたりの価格”を計算しながら各機を見比べよう、というものだ。「2chタイプ」同士、「4chタイプ」同士を見比べるときにはこれは必要ないが、「ch数」違いのモデルを横並びで見比べるときには、“1chあたりの価格”をイメージしないとグレードを見誤ってしまうことになりかねない。

例えば6万円の「2chモデル」と同じく6万円の「4chモデル」があったとする。前者は“1chあたり”の価格は3万円で、後者は同・1万5000円。つまり“1chあたりの価格”は倍の開きがあるわけで、前者のほうが1グレード上のモデル、と判断することができるのだ。

今回は以上で終了だ。次回からはいよいよ、使いこなし方のコツについてお伝えしていく。お楽しみに。

「外部パワーアンプ」の使いこなし術を徹底解説! 第2回 “ch数”について

《太田祥三》

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