現在も購入できるいすゞ乗用車!! NTB品質…ジャパンキャンピングカーショー2018

自動車 ニューモデル モーターショー
見た目はエルフと同じながら、このバッジが付くキャンピングカー専用シャーシの販売方法がすごい!!
見た目はエルフと同じながら、このバッジが付くキャンピングカー専用シャーシの販売方法がすごい!! 全 20 枚 拡大写真

日本特殊ボディー(NTB)は、いすゞ「Be-cam(びーかむ)」シャーシをベースにしたキャンピングカーをもっぱら手掛けるビルダーだ。今回のショーでは、その優位性、そしてエクスクルーシブな納車までの流れなどに触れることができた。

国産キャブコンバージョンタイプのキャンピングカーと言えば、トヨタ「カムロード」シャーシを利用したものがポピュラーだ。いっぽう小型トラック市場でポピュラーな存在がいすゞ『エルフ』。このエルフをベースに、いすゞがキャンピングカーのため仕上げた専用シャーシがいすゞBe-camだ。

リヤのサスペンションは専用のものに変更され、乗り心地と走行安定性を高次元で両立、オルタネーターはいすゞラインナップで最大のものを採用。走行充電の速さでは他のモデルに負けないとNTBでは胸を張る。

話をさらに聞くと、他社にないNTB独特のオペレーションでキャンピングカーが完成されていることが分かった。

「まずオーダーいただくと、私どもの地元ではなく、お客様のエリアのいすゞディーラーからBe-camを購入します。そして架装し、最終的な納車前点検はお客様の地域のいすゞディーラーで行います」とNTBでは話す。

「こうすることで、ディーラーにお金も落ち、製品自体もしっかりチェックできるので、私どものお客様であると同時に、地域のいすゞディーラーのお客様にもなり、長いお付き合いが始まるのです」

「また、いすゞがエルフユーザー向けに展開しているサポートサービスのエルフサポートに、キャンピングカーではBe-cam車だけが無料加入することができます。新車5年10万kmの保証に加え、年に一度いすゞディーラーに入庫して、点検や車検を実施してもらうことで8年16万kmまで保証が延長されます。さらに様々な特典が用意されています」

会場にはBe-cam1.5tをベースにした「TSUBASA」と、Be-cam2tベースで完成した「ASAKAZE」の発展型、「SINOBI」のオーダー仕様が展示されていた。TSUBASAはそれまで「SAKURA」としてオーダー制で製造してきたものを規格化したモデル。NTBラインナップのモデル名は往年の国鉄~JRブルートレインの列車名から名付けられたものが多い。

室内を見学すると、スクエアなキャビンを惜しみなく利用した居心地のいい空間が広がる。国内生産品でそろえられた家具や仕様接着剤はシックハウスの心配のないものにこだわっているという。

「『SINOBI』に関しては特注でバッテリーを増設していますので、エンジンをかけなくても、フル充電から4日間エアコンをかけっぱなしにすることもできます。重量物であるバッテリーを増設できる余裕があるのも、やはりシャーシの良さあってのことではないでしょうか」

NTBのキャンピングカーは、ビルダーとしてのこだわりもシェルの作りに注がれているが「いすゞの専用シャーシに乗っている」ということも存分にアピールできる。

いすゞの乗用車生産は、海外向けのSUVモデルを一部残すのみ。いすゞの乗用車製造復帰を望む声は多く聞かれるが、Be-camをベースにしたキャンピングカーこそ、今なお日本で購入することができる乗用いすゞ車だ。

《中込健太郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. ホンダ『スーパーEV』世界初公開へ、小型EVで「運転の楽しさ」提案
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 「欧州のカローラになりそう」ルノーの最新ハイブリッドコンパクトに日本のファンも熱視線!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る