WILLER、新木場に乗務員宿泊棟や本社屋---新たな拠点基地を本格稼働

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WILLER EXPRESS JAPAN(ウィラー)の新たな一大基地「新木場拠点」
WILLER EXPRESS JAPAN(ウィラー)の新たな一大基地「新木場拠点」 全 8 枚 拡大写真

高速バス21路線280便を毎日運行する WILLER EXPRESS JAPAN(ウィラー)は、東京・新木場の広大な敷地に、乗務員宿泊棟や本社ビル、59台を収容できる駐車場、整備場などを備えた新木場拠点を本格稼働させた。

ウィラーの新木場拠点は、JR京葉線・東京メトロ有楽町線・東京臨海高速りんかい線 新木場駅の南口すぐ。その東隣に、いすゞ自動車首都圏があり、南側は砂町運河に面している。

敷地の西側には、運行管理センターなどを構える WILLER EXPRESS JAPAN 本社。東側にはカフェテリアや浴室、シャワールーム、洗濯機フロア、女性専用パウダールームなどを備えた乗務員宿泊棟「新木場BASE」がある。

給油スタンドや門型洗車機も完備

駐車場は、本社屋と乗務員宿泊棟の間を抜けた先に広がる。全国各地を結ぶピンクのバスが、西側に1列(Aグループ)、東側に2列(B・C)を配し、59台のバスを止めることができる。

さらに砂町運河側には、各種メンテナンスを行う整備場、2台の大型車両用洗車機が立つ洗車場がある。洗車機は、ひと世代前のウィラーのロゴと赤色で塗られたエムケー精工製の門型洗車機。

本社屋と乗務員宿泊棟の間には、給油スタンドが立つ。「この新木場拠点は、もともと材木業が使用していた土地を借り、整備した基地。給油スタンドは、50キロリットルぶんのタンクを入れるために地中を掘った。ほぼ毎日、タンクローリーが補充しにくる」(同社)という。

8速AMT搭載 エアロクィーン/エアロエース 導入すすむ

WILLER EXPRESS JAPAN 新木場拠点には、8速AMTを搭載した三菱ふそうトラック・バス『エアロクィーン/エアロエース』の姿があった。

国内大型観光バス初の新型8速AMT「ShiftPilot」を搭載したエアロクィーン/エアロエースは、クラッチペダルのない2ペダル化と自動変速を実現したモデル。

同モデルの前面ガラスには、複数のカメラが備わる。三菱ふそうの運転注意力モニター「MDAS-III」を進化させたドライバーモニターカメラ(赤外線方式)で、ドライバーの顔の向きや動きを常時モニタリング。

搭載されるアクティブ・アテンション・アシストは、このモニタリング情報をもとに、従来のMDAS-IIIでは判断ができなかったドライバーのわき見、まぶたの動きを高精度に感知。警報ブザーとディスプレイ表示でドライバーに注意を促すという機能だ。

5~6年で新車と入れ換え、エアロキングはどうなる?

ウィラーは、このエアロクィーン/エアロエースを「この春に20台、夏に追加で20台、導入する」という。

かつて、日野自動車『日野セレガ』の牙城だったウィラーに、なぜ三菱ふそうのエアロクィーン/エアロエースが存在感を増してきたのか。

「もちろん、安全機能などを優先して導入している。いっぽうで、ウィラーは天龍工業にシートの製造をオーダーする関係で、アレンジやマネジメントという点で、三菱ふそうがマッチしたという経緯もある」(同社)

「ウィラーの車両は、4年で100万キロを超えてしまう。現状では、5~6年で新車と入れ換えて、古い車両を売却などで引退させる」というウィラー。ウィラーにはまだ2階建てバスのエアロキングは走ってるの? と聞くと、「まだ4台がピンク色で路線バスとして稼働している」と教えてくれた。

59台が収容できる駐車場に、夜行運用を終えたピンクのバスが、ズラリと並ぶ姿は、圧巻だ。

《レスポンス編集部》

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