JR東海は2月7日、身延線富士~甲府間が全通してから今年で90周年を迎えることを記念して、特別記念列車の運行などを行なう「身延線全通90周年キャンペーン」を実施すると発表した。
身延線は、前身の富士身延鉄道が1913年7月20日に富士~大宮町(現在の富士宮)間を開業させたのが始まりで、1928年3月30日には富士~甲府間が全通し、全線電化も達成しているが、1941年5月1日には国有化され、国鉄身延線となった。国鉄が分割民営化された1987年4月1日には現在のJR東海身延線となっている。
JR東海では、全通90周年を記念して「感謝の気持ちをのせて」というキャッチフレーズを入れた記念ロゴマークを制作。全通記念日となる3月30日には、全車指定席の臨時特急『身延線全通90周年富士川号』が373系電車3両編成により運行される。
時刻は、富士9時05分発~身延10時06分着・10時16分発~甲府11時22分着。富士駅発車の前には、2番線ホームで出発式を開催。身延駅と甲府駅でも式典が行なわれる。
また、同日11時からは、身延線全39駅の入場券セットが、富士宮・身延・南甲府の各駅で計90セット発売される。発売額は5460円で、1人1セットまで購入できる。
過去に駅名が改称された9駅の入場券セットも、富士・竪堀・入山瀬・富士宮・西富士宮・身延・東花輪・南甲府の各駅で計1000セット発売される。発売額は1260円で、1人5セットまで購入できる。
このほか、3月25日には静岡~身延間で『身延線全通90周年みのぶ号』、4月7日には静岡~南甲府間で『身延線全通90周年やまなし桜号』といった記念の臨時急行が、373系3両編成により運行される。