路上に倒れていた高齢男性をひき逃げ、防犯カメラ映像から逮捕

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路上に倒れていたとみられる高齢男性が乗用車にひき逃げされ、死亡したという事件。現場周辺に設置された防犯カメラ映像を分析した結果、容疑車両を特定して運転者が逮捕された。

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茨城県笠間市内で発生した高齢男性が死亡するひき逃げ事件について、茨城県警は8日、同市内に在住する男をひき逃げ容疑で逮捕した。現場付近で何かに乗り上げたことは認めているという。

茨城県警・笠間署によると、問題の事故は2018年2月1日の午後8時ごろ発生している。笠間市石井付近の市道(片側1車線の直線区間。横断歩道や信号機の設置なし)を走行していた乗用車が路上に倒れていた74歳の男性に乗り上げ、そのまま逃走するのを後続車の運転者が目撃。警察に通報した。

男性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因でまもなく死亡。警察は死亡ひき逃げ事件として捜査を開始し、周辺に設置されていた防犯カメラ映像の分析を進めたところ、同市内に在住する28歳の男が関与したものと判断。この男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

受傷状況から、死亡した男性は事故前から路上に倒れていたものとみられ、警察の聴取に対して男は「何かに乗り上げた感触はあったが、人だとは思わなかった」などと供述しているようだ。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は街灯などが設置されておらず、夜間の見通しが悪い区間だという。逮捕された容疑者は「人だとは思わなかった」供述しているが、後続車の運転者は前走車が何かに乗り上げる様子を目撃し、「人が倒れている」と通報しており、前方を注視していたならば事故は回避できていた可能性もある。

《石田真一》

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