【レクサス RX450hL 試乗】レクサスの「5+2」シーターという価値…諸星陽一

試乗記 国産車
レクサス RX450hL
レクサス RX450hL 全 16 枚 拡大写真

4代目レクサス『RX』に新たなバージョンが追加された。これまで、『ハリアー』とRXは2列シート5名定員のモデルであったが、2017年にサードシートを追加したレクサス「RX450hL』をラインアップに加えた。車名からもわかるようにハイブリッドモデルである。Lの名はロングととらえていいだろうが、ホイールベースは変わらず2790mmのまま、全長は110mm延長され5000mmちょうどとなった。

【画像全16枚】

かつて、スポーツカーに小さなリヤシートを装備する2+2(もしくは2by2)と呼ばれるパッケージングが多く存在したが、このレクサスRX450hLは5+2という雰囲気。ただ2+2は保険対策(2シーターは保険料が高額)で合ったのに対し、RX450hLのサードシートはユーザーの声に対するトヨタの解答だ。

ホイールベースが伸ばされていないこともあり、サードシートのスペースはそれほど広いものではない。身長175cmの筆者が乗るとセカンドシートを一番後ろまで下げた状態だとかなりキツく、1段は前に出してほしい。ただその状態でもヒザを立ち気味で乗ることになり、リラックスした乗車姿勢にはならない。セカンドシート下にもつま先がしっかり入るスペースもほぼない。

女性や小柄な男性、そして子供ならある程度乗ることも可能だろうし、もしものときのためにサードシートが存在しているのは意味がある。もちろん4名乗車で荷物を積んでキャンプに行くといったような使い方がメインならば、サードシートは不要だし、6~7名でキャンプに行きたいならミニバンを選んだほうがいい。

レクサスRX450hLはSUVを普段使いしつつ、もしものときは6~7名が乗りたい、ただしそうしたときも大きな荷物は積まないし、男性ばかりが乗るばかりではない…というようなシチュエーションが存在する場合に有効なクルマだ。

262馬力、335Nmのスペックを持つV6・3.5リットルエンジンに167馬力、335Nmのモーターを組み合わせたハイブリッドユニットがフロントタイヤを駆動、リヤは68馬力139Nmのモーターで駆動するE-FOURシステムを採用。雪道などの滑りやすい路面ではもちろん、コーナリング時のトルク配分も担い安定感を向上している。

乗り味はRXハイブリッドとさほど変わりない。ハイブリッドシステムが上手に働き、低速から強いトルクを生かした加速を味わえる。車重が重くなっている分、足まわりが引き締められた感覚があり、コーナーリングなどでは2列シートよりもピシッとした走りとなる。ABS、4輪ブレーキ配分、VSC、TRCなどを統合制御するVDIMの存在もあり、走りは安定指向だ。

日本国内で展開されているレクサスブランドのなかで3列シートを選ぼうとした場合、従来はランクルと兄弟関係にある『LX』しか選択肢がなかった。このRX450hLの登場でよりオンロードよりの3列シートモデルが選べるようになったことで、レクサスでたくさん乗りたいという欲求により細かく応えられるようになったというわけだ。価格は769万円とそれなりに高め。この価格と多人数乗車の親和性はあまり高くないように思うが、そこもカバーするところがさすがトヨタという感じである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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