サングラス着用でも照合が可能な顔認証ソフトウェア---パナソニックが8月に発売

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パナソニックが8月に発売する顔認証サーバーソフトウェア
パナソニックが8月に発売する顔認証サーバーソフトウェア 全 2 枚 拡大写真

パナソニックは2月20日、ディープランニング技術を応用した顔認証サーバーソフトウェアを8月から発売すると発表した。同ソフトは世界最高水準の顔照合性能を持ち、上下左右に傾いた顔やサングラス姿でも照合できるのが特徴だ。

同社コネクティッドソリューションズ社セキュリティシステム事業部市場開発部の朝比奈純部長によると、ディープラニングと呼ばれる機械学習手法と誤りを抑制する類似度計算手法を組み合わせた独自のアルゴリズムにより、従来照合が困難であった左右45度や上下30度の斜め顔、経年変化やサングラスで一部顔が隠れている場合でも照合が可能になったとのことだ。マスク姿についても2018年中に対応する予定だ。

会見会場で行われてデモンストレーションでも、登録した人物がサングラス姿で現れた途端に認識し、アラームが鳴り、画面上にポップアップして表示された。また、10年前のパスポート写真を登録した人物が現れた時も、同じように認識した。

しかも、顔認証に最適な顔画像を撮像段階から狙って自動調整する「iAモード」を搭載しているので、カメラがシーンを自動識別して設定を自動で最適化することで、映像の識別性を向上している。例えば、逆光で見えにくい顔も最適な設定をリアルタイムで行うので、鮮明に撮影することができるのだ。

さらに、同ソフトウェアとiA機能搭載カメラを組み合わせると、サーバー負荷が大きい画像解析をカメラ側で行い、カメラ側で切り出したベストショット画像のみをサーバーに送ることが可能になる。これにより、サーバー負荷、ネットワーク負荷が軽減するため、システム全体でのコスト削減につながる。例えば、10台以上のネットワークカメラを接続したシステムの場合、ベストショット機能を使わない従来型に比べて約40~50%のコスト削減が可能になるという。

同社では今後、同ソフトウェアを映像セキュリティにおける本人確認ソリューションとして、公共施設の監視や入場管理など、さまざまなシーンへの活用を図っていく。もちろん同社は同ソフトウェアだけでなく、シェアナンバーワンのネットワークカメラ、サーバーなどと組み合わせてシステムとして売り込んでいく方針だ。カメラは最大2000台まで増設が可能で、最大3万人の顔を登録できるそうだ。

《山田清志》

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