通行を巡るトラブル、模造刀で殴打されたトレーラー運転者が重傷

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悪質な交通トラブル(ロードレイジ)事件は後を絶たないが、愛知県内の東名高速道路で前走していた大型トレーラーに立腹した男が、トレーラー運転者を模造刀のような金属棒で殴打する事件が発生した。

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21日午前2時ごろ、愛知県日進市内の東名高速道路下り線で、通行を巡るトラブルとなった大型トレーラーの運転者が暴行を受けて重傷を負う事件が起きた。相手方となった乗用車を運転していた男は現場から逃走している。

愛知県警・高速隊と愛知署によると、現場は日進市北新町の日進ジャンクション(JCT)付近。大型トレーラーは東名高速の下り線を走行。前走していた車両を追い抜こうと第2車線(追越車線)に入った際、後ろから進行してきた乗用車が執拗な煽りを開始した。

トレーラーは第1車線に戻ったが、乗用車はトレーラーを追い抜くと前に入って走行を妨害。トレーラーを運転していた茨城県大洗町内に在住する43歳の男性が日進JCTのランプウェイ手前に停車したところ、乗用車もその前方に止まり、車外に出てきた20~30歳代とみられる男と口論になったという。

男は「急いでんだよ、なんでどかねえんだよ」などと言いがかりをつけ、男性の足を模造刀(長さ約60cm)のような金属製の棒で殴打。男性は膝を骨折する重傷を負ったが、男は再びクルマに乗って逃走した。

警察では殺人未遂事件として捜査を開始。通行記録から車両の割り出しを進めるとともに、被害を受けた男性からも事情を聞き、事件に至った経緯を詳しく調べている。

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乗用車を運転していた男は「急いでんだよ」などと言いがかりをつけ、トレーラー運転者を殴打したとのことだが、本当に急いでいるのであれば相手に絡むことなく、そのまま走り抜ければ済む話でもある。交通トラブル加害者の多くは「クルマに乗ると性格が著しく変わる(荒くなる)」というタイプだというが、今回もそのケースなのかもしれない。

《石田真一》

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