ミスターロータリー、山本健一マツダ元社長のお別れの会に約1000人

自動車 ビジネス 企業動向
山本健一マツダ元社長のお別れの会で飾られた遺影
山本健一マツダ元社長のお別れの会で飾られた遺影 全 8 枚 拡大写真

2017年12月20日に95歳で亡くなったマツダの山本健一元社長の「お別れの会」が3月5日、広島市のリーガロイヤルホテル広島で開かれた。自動車メーカー首脳をはじめ、地元の経営者や取引の関係者ら約1000人が参列し、故人との別れを惜しんだ。

自動車メーカーでは、スズキの鈴木修会長、ホンダの伊東孝紳相談役、日産自動車の志賀俊之副会長、トヨタ自動車の内山田竹志会長、そしてマツダ元社長の井巻久一氏、山内孝氏が出席し、たくさんの花に囲まれた山本さんの遺影の前で献花を行った。

その遺影の横には白い『コスモスポーツ』が置かれていた。1967年世界で初めて2ロートのロータリーエンジンを搭載したクルマで、山本さんはそのロータリーエンジンの開発に情熱を燃やした人物として有名だ。当時、ロータリーエンジンは実現不可能な夢のエンジンと言われており、山本さんはそれを実現したことから「ミスターロータリー」「ロータリーエンジンの父」との異名を持つ。

また、参列者の控え室入口のところには緑色の初代『サバンナRX-7』が展示されていた。このクルマは山本さんが自らの「飽くなき挑戦」の歴史を象徴する最も印象深いクルマの1つとしてあげているとのことだ。

会食会場の入口では、マツダの金井誠太会長、小飼雅道社長、喪主の山本世樹氏らが参列者を出迎えた。会場には生前の山本さんを偲ぶ思い出の写真が約50枚、遺品などが展示されていた。最後の写真は昨年1月に社員がクルマのパネルを持っていった時に撮ったもので、そのパネルにマツダ車に対して熱い思いを書き残している。

「マツダの車は人間の生活文化に関する希望や色が生かされている物であって欲しい」

山本さんはきっと天国で後輩たちがこの実現のために“飽くなき挑戦”をしてくれることを願っているだろう。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  2. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  3. 「アルパインスタイル仙台R4」がグランドオープン、待望の仙台エリアへ出店
  4. 日産『リーフ』新型、米国EV最安値の約440万円から…今秋発売へ
  5. マセラティの最新スーパーカー『MCPURA』、北米デビュー
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る