【スーパーフォーミュラ 第0戦】鈴鹿ファン感謝デーおなじみのデモレース、大観衆の前でシーズンの激闘を誓う

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SFのデモレース「オープニングラップ」のスターティンググリッド。
SFのデモレース「オープニングラップ」のスターティンググリッド。 全 12 枚 拡大写真

11日、鈴鹿ファン感謝デーの恒例プログラムとして、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)のデモンストレーションレース「オープニングラップ」が実施された。参戦ドライバーとチームが迫力の走行を披露し、今季の激闘をファンに誓っている。

晴天かつ前日(初日)よりも暖かくなった鈴鹿ファン感2日目。この日、SF参戦チームは朝9時から約1時間のフリー走行&スタート練習をこなしたのち、午後1時半頃に“第0戦”SFオープニングラップのスタートを迎えた。

参加したのは18台。今季参戦は11チーム19台だが、2016年チャンピオンの#2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)は体調不良により残念ながら欠場となった。朝のフリー走行には参加していたので、翌日以降の鈴鹿公式テストに向けて大事を取ったものと見られる。

また、今季ドライバーが未発表のマシンが2台あり、B-Max Racing teamの#50には今季からチーム監督を務める本山哲が搭乗(本山はSFの前身フォーミュラ・ニッポンで4度戴冠、SUPER GTでは現在も現役第一線)。もう1台、UOMO SUNOCO TEAM LEMANSの#7には昨季FIA-F2でシリーズ3位となったオリバー・ローランドが乗り込んだ(ローランドは翌日の公式テスト初日にも参加予定)。その他は今季レギュラードライバーによる出走だ。

鈴鹿フルコース7周、今季から全戦で実施されるドライタイヤ2スペック制のキモともいえるソフトタイヤ(サイドウォールの赤い帯が目印)を全車が履いてのデモレースは、鈴鹿F1表彰台経験者の#18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が次期ホンダF1候補生で今季SF新人のふたり、#15 福住仁嶺(TEAM MUGEN)& #6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を相手に抜いたり抜かれたりするシーンなども展開されながら推移。

もちろん真剣勝負ではないが、F1に次ぐ速さを誇るマシンによる迫力の集団走行で、今季も激闘必至であることを大観衆に向けて皆がアピールした。ちなみに“優勝”は昨季王者の#1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)だった。

デモレースのスタート前には選手紹介もあり、そこでシリーズ運営団体JRPの会長にしてTCS NAKAJIMA RACINGの監督である中嶋悟さんがSFを代表して挨拶。日本人初代F1フル参戦ドライバーである中嶋さんは、鈴鹿ファン感では星野一義さん(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL監督)との恒例レジェンド対決等々で多忙を極める身だが、ファンに向かって以下のような内容のコメントを発し、今年もSFがヒートアップすることを約束した。

「新人、そしてベテラン、みんなが今年も素晴らしい戦いを見せてくれると思います。昨年(一部レースで実施され)好評だったタイヤ2スペック制が今年は全戦で実施されますし、開幕戦の鈴鹿はF1とほぼ同じ300kmレースになりましたから、タイヤを使いこなすという意味でもいいレースになるでしょう。昨年の最終戦(鈴鹿)は悪天候になってしまい(決勝日中止など)ご迷惑をおかけしましたが、開幕戦の4月21~22日はきっといい天気になると思います。ぜひ、またここに見に来てください」

中嶋さんの言葉を裏付けるような迫真のパフォーマンスがドライバーたちによって演じられ、シーズン開幕に向けての機運が一層高まることとなった。

SFは明日(12日)から2日間の公式合同テストを引き続き鈴鹿サーキットで行なう。開幕戦も鈴鹿が舞台となり、4月21~22日に待望の開催を迎える(3月28~29日には富士でも公式テストを実施)。

《遠藤俊幸》

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