フェラーリは、ジュネーブモーターショー2018で発表した『488ピスタ』に、フェラーリの市販車で初めて、ソフトウェアでブレーキの制動圧を調整するシステムを採用すると発表した。
このソフトウェアは、フェラーリが開発したもの。このソフトによって、ブレーキキャリパーの制動圧を調整する「ラテラル・ダイナミクス・コントロール・システム」を装備する。
マネッティーノの「CT-OFF」設定では、フェラーリ・ダイナミック・エンハンサー(FDE)が利用可能。FDEは、サイドスリップアングルの予測値を含め、横方向ダイナミクスの変数を調整。このコントロールシステムは、コーナリングとコーナーを抜ける際に事前介入し、ブレーキキャリパーを軽く作動させる。
その結果、システムはサイドスリップアングルの変化を管理。高速走行時における横方向ダイナミクスの事前予測を可能とし、直感的な操作を可能にする。
フェラーリによると、FDEはスタビリティコントロールシステムではなく、性能を最大限発揮することを目的としたシステム。SSC 6.0システムにFDEを組み込むことで、継続的なオーバーステアにもより簡単に対処できる安心をドライバーにもたらす、としている。