交差点での重傷事故、身代わり申告が判明---曖昧な供述内容や目撃情報から

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自転車に乗って道路を横断していた男性が、交差進行してきた乗用車に弾き飛ばされて重体となる事故が起きた。本人の申告によって乗用車の運転者が現行犯逮捕されたが、後に身代わりだったことが判明したという。

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15日午前7時40分ごろ、愛知県春日井市内の市道で、自転車で横断歩道を渡っていた男性に対し、乗用車が衝突した。男性は重体。警察は運転していた女を当初逮捕したが、身代わりと判明。現場から逃走していた男を逮捕している。

愛知県警・春日井署によると、現場は春日井市貴船町付近で片側1車線の直線区間。交差点に横断歩道はあるが、信号機は設置されていない。51歳の男性は自転車に乗って横断歩道を渡っていたところ、交差進行してきた乗用車にはねられた。

男性は自転車ごと約10m先まで弾き飛ばされて全身を強打。近くの病院へ収容されたが、意識不明の重体となった。警察はクルマを運転していたとして、同市内に在住する33歳の女を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕した。

ところが事故の目撃者は「男が運転していた」と供述。警察は女の事情聴取を進めたが、供述内容に曖昧な点も多いことから、「男が運転していたという話もある」と追及したところ、この女の夫で、トルコ国籍を持つ27歳の男が実際に運転しており、その身代わりとなっていたことが判明。男を自動車運転死傷行為処罰法違反(無免許運転過失傷害)と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕するとともに、女を犯人隠避容疑で改めて逮捕している。

警察の聴取に対して男は「事故を起こし、気が動転してしまった」などと供述しているようだ。警察ではクルマ側の速度超過も事故の一因とみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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事故が起きたは朝の通勤・通学時間帯であり、事故の目撃者もいたことから早期に身代わりだったことが判明した。これが深夜から未明にかけての時間帯であったならば、供述内容に曖昧な点が存在していたとしても、その追及は難しかったかもしれない。

《石田真一》

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