鮮やかなスカーレット色にサインウェーブ…東京メトロ丸ノ内線に新型車 2019年2月から運行する予定

鉄道 企業動向
最新の制御機器やLED照明を使うことなどで省エネ化が図られる2000系。遅延回復に定評のある無線式列車制御システム(GBTC)に対応しており、2022年度の稼働を目指して同車を使った試験運用を行なう予定。
最新の制御機器やLED照明を使うことなどで省エネ化が図られる2000系。遅延回復に定評のある無線式列車制御システム(GBTC)に対応しており、2022年度の稼働を目指して同車を使った試験運用を行なう予定。 全 9 枚 拡大写真

東京地下鉄(東京メトロ)は3月26日、丸ノ内線に新型車両2000系を導入すると発表した。2019年2月から運行を開始する予定。

2000系は、1988年に登場した02系に代わる車両で、2022年度までに6両編成53本318両が導入される予定。

車両のコンセプトは、鉄道車両を数多く手がけた工業デザイナーである福田哲夫氏・福田一郎氏の監修により、東京メトロ各部門の社員が丸ノ内線の特徴から導き出した「地上」「活気」「先進的」といったキーワードを基に、「四季に映える鮮やかな挿し色」「活力あるTOKYOのカタチ」「安心を支える先進の機能」という要素を取り込んで策定されたという。

その結果、外観は「グローイング・スカーレット」と呼ばれる赤い車体に、丸ノ内線の初代車両である300形からの流れを汲むサインウェーブを配したものに決定した。

車内は、球面状の天井パネルを採り入れて開放的な空間を演出。6両すべてにフリースペースや小物を置けるテーブル、荷物掛け、携帯電話用の小電力コンセントを設置する。座席は座り心地を向上させるため、1人あたりの幅を拡大し、クッションを改良する。

また、車内放送には聴き取りやすいステレオ方式の高音質システムを導入し、車内には無料のWiFiも設置。犯罪抑止を目的としたセキュリティカメラも取り付けられる。

安全面も充実しており、非常時に自走できるバッテリーや脱線時の自動停止に対応した脱線検知装置、走行中の各種機器の状態を常に伝送する車両情報管理装置を装備。台車に片軸操舵式を採用することで、カーブにおける安全性やキシリ音の低減が図られる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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