本来なら新型車祭りになるはずだった三菱…バンコクモーターショー2018

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三菱自動車(バンコクモーターショー2018)
三菱自動車(バンコクモーターショー2018) 全 7 枚 拡大写真

日本の主要自動車メーカーが国内需要だけでなく輸出向けとしても活用する生産拠点を構えるタイ。そんなタイの首都バンコクの郊外で3月28日から一般公開がはじまるバンコクモーターショーだ。

国内を走る乗用車のうち9割弱が日本車というお国柄もあり、モーターショー会場では日本系自動車メーカーが大きなブースを構えて来場者にアピールをおこなう。

しかし今年のバンコクモーターショーは、正直なところ日本から出かけたプレスとしてはややテンションが上がらない。その理由は「目新しいモデルが見当たらない」からだ。

バンコクモーターショーはワールドプレミアとして公開される新型車がそう多いわけではないが、日本ではお目にかかれないアジア戦略車の新型があったり、例えば昨年はホンダが日本未発売だった『シビック・ハッチバック』やいまだに日本発売されていない『CR-V』の右ハンドル仕様を公開。多くの年は会場にを歩けば何らかの収穫があるものだ。ところが今年は、そういった日系車が見当たらない。

そんななか、「日本では販売していない新型車のタイお披露目」が予定されていたものの、計画が変更になってしまった会社がある。三菱自動車だ。

同社は当初、インドネシアで昨年夏に生産・販売をスタートした東南アジア向けの新型車『エクスパンダー』をタイへ導入する予定で、そのスタートをバンコクモーターショーにあわせる計画だった。しかしエクスパンダーのインドネシアでのあまりの人気に生産が追い付かず、輸出に回せるキャパシティがないと判断され、タイでの販売スタートが遅れることになったのだ。そのため、今年のバンコクモーターショーでのタイデビューは幻となってしまったのである。

エクスパンダーは3列シートのコンパクトミニバンで、ライバルに比べてややボディサイズが大きくて室内が広いことと、斬新なデザインからインドネシアでは発売直後から人気が沸騰しっぱなし。

そのため、バンコクモーターショーでの三菱ブースは、タイで大人気のピックアップトラック『トライトン』とそれをベースにしたSUV『パジェロスポーツ』をメインに展示。ステージ上は、パジェロスポーツに加えて昨2017年の東京モーターショーで初公開された『exコンセプト』が注目を集めていた。

供給が追い付かず発売できないという状況は三菱にとってはうれしい悲鳴なのは間違いない。が、日本から訪れたメディアとしてはなんとも残念だ。

《工藤貴宏》

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