フォルクスワーゲン(VW)グループは、マティアス・ミューラー取締役会長兼CEO(最高経営責任者)を含む役員人事、担当分野変更を伴う経営体制の見直しを検討すると発表した。
VWでは、監査役会会長が現在、監査役会と取締役会の一部メンバーと協議しているとしている。ミューラー会長は、この変更に協力する意思を示している。
ただ、現時点で、これらの検討がVWの経営体制、人事の変更につながるか否かは決定していないとしている。
独経済紙の『ハンデルスブラット』は、ミュラー会長が退任して後任にVW乗用車部門トップを務めるヘルベルト・ディース取締役が昇格する見通しを報じた。
ミュラー会長は、VWのディーゼル車の排ガス不正事件で当時の会長が退任したのを受けて後任に就任、傷付いたブランドイメージの回復に注力してきた。