なぜ、サッカーファンはハリルホジッチ解任に激怒するのか…「勝っても負けても意味がない」

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ハリルホジッチ監督(2017年8月31日)
ハリルホジッチ監督(2017年8月31日) 全 1 枚 拡大写真

ワールドカップ(W杯)が2カ月後に迫ったところで、サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が突如解任され、後任には西野 朗(あきら)技術委員長が就くこととなった。

その理由を様々なメディアが報じているが、数ある理由の中でもっともらしいのは「選手との不仲説」だろう。そこから「選手からの解任要請」があったかもしれない、というのは確かに想像がつくところでもある。

この解任事件があった直後、各メディアの報道がこの事件一色となったが、なかには「そもそも自分に意見した選手をメンバーから外したりしていたんでしょ?そんなことするなら解任されてもしょうがないんじゃないの?」といった意見も少なからず見かけたし、私のサッカーに詳しくない知人の多くは同意見であったように見えた。

そういったサッカーに詳しくない人は、今回の件は「何が問題だったのか」が分かりにくく、SNS上などで見かけるサッカーファンが「なぜ怒り狂っているのか」が見えてきにくい状態にあったのだ。

そんな中、自身を「サッカークラスタ」と位置付けるライターの中村慎太郎(ツイッターアカウント名)氏が『ハリルホジッチ解任でサッカークラスタが発狂している理由』と題しnoteに公開した文章が、注目を集めている。


「ハリル解任でサッカークラスタが発狂している理由を箇条書きでゼロから説明してみる」という趣旨で綴られた文章は、各キュレーションメディアでも取り上げられ、「サッカークラスタではない」多くの人々の目にも止まった。中村慎太郎氏の投稿によると、4月16日昼過ぎの時点で27万PVを記録しているという。

同氏のツイッターには、「サッカークラスタ」からの「代弁してくれてありがとうございます」といった共感の声だけでなく、一般の人からの「サッカーには興味がなかったがこれを読んで問題を理解した」といった驚きの声も多く寄せられた。

詳しくはnoteに記されているが、同氏によると現状はサッカークラスタにとって「勝っても負けても意味がないというどうしようもない絶望」だという。





同氏は、続けて『サッカー協会会長の発言を解読してみた【NHK生出演】』というタイトルのnoteも更新。論理的な切り口で、田嶋幸三会長が出演し、ハリルホジッチ監督の解任理由を述べた会見の発言を「解読」している。

気をつけてあなたの会社もサッカー協会サッカー協会会長の発言を解読してみた【NHK生出演】|中村慎太郎|note(ノート)https://t.co/RTUDr3L3QM— 中村 慎太郎 (@_Shintaro_) 2018年4月16日

同氏によると、田嶋会長の会見内容はサルトルやニーチェといった、歴史上の哲学者たちが語ったことよりも「難解」で、高度な日本人的コンテクストへの理解が求められたため、特殊な方法で解読を試みたということだ。

2つのnoteからは、同氏含め日本の「サッカークラスタ」が現在抱えている怒りと絶望がうかがい知れる。



「サッカー日本代表は、現状勝っても負けても意味がない」なぜ、サッカーファンはハリルホジッチ解任に激怒するのか

《編集部@CycleStyle》

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