ホンダ、ベストセラーの N-BOX で独走固め…スロープ仕様設定

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ホンダN-BOXスロープ仕様
ホンダN-BOXスロープ仕様 全 3 枚 拡大写真

ホンダは、軽乗用車『N-BOX』に車椅子での乗降ができる「スロープ仕様」を追加設定し、4月20日に発売する。N-BOXは2017年度の国内新車販売で同社としては15年ぶりにトップを獲得しているが、車種追加で独走態勢を固める。

スロープ付きのモデルは、旧型では『N-BOX+』に設定されていた。今回は新型シリーズの「N-BOX」および「N-BOXカスタム」にそれぞれ設定し、4輪駆動車も含め計16ものバリエーションを用意している。

車椅子を迎え入れるまでの操作手順を11工程から5工程と半分弱にして、作業を容易にしたほか、電動ウインチなど「車椅子専用装備」が付いていない軽装備のタイプも選べるようにした。スロープを車椅子の搬入だけでなく、重い電動補助自転車やレジャー機器などを搬入する用途も考慮したのだ。

高齢化が急速に進むなか、スロープ仕様車のニーズが高まるのが必至だが、開発責任者である本田技術研究所の白土清成主任研究員は、「日常の4人乗車でも使い勝手が良く生活を豊かにするクルマを目指した」という。

これでN-BOXのシートタイプは「フロントベンチ」、「助手席スーパースライド」と合わせ3タイプが出そろった。スロープ仕様の販売計画は年間7500台。それ以外のモデルの月間計画である1万5000台に月600台強を上乗せする。もっとも、ベストセラーとなった17年度の販売実績は22万3449台(前年度比16%増、旧型も含む)で、月平均ではすでに1万9000台近くに達している。

軽自動車のスロープ型モデルは年間ざっと2万台規模の市場だそうだ。N-BOXの旧型スロープ車はかつてシェアトップだったが、最近ではダイハツの『タントスローパー』に首位を譲っているという。ホンダは、商品力強化を図った新型で「トップのポジションを取っていきたい」(商品ブランド部のN-BOX商品企画担当者)と首位奪還を図る構えだ。事前受注は830台と出足は良い。

《池原照雄》

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