【レッドブル・エアレース カンヌ】室屋、惜しくも表彰台を逃す4位

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優勝したマット・ホール(中央)とマティアス・ドルダラー(左)、マイケル・グーリアン(右)
優勝したマット・ホール(中央)とマティアス・ドルダラー(左)、マイケル・グーリアン(右) 全 10 枚 拡大写真

2月の開幕戦アブダビ大会から2か月が経ち、レッドブル・エアレース第2戦の舞台は南フランスのカンヌに舞台を移した。アブダビで2位となった日本人パイロットの室屋義秀選手は活躍が期待されたが、惜しくも4位にとどまり、連続で表彰台に上がることはできなかった。

カンヌと言えば、国際的な映画祭で知られる風光明媚なコート・ダジュールの街。その国際都市でレッドブル・エアレースが開催されるのは初めてのことだ。会場となった入り江は見た目、やや狭い印象を受ける。しかし、天候にも恵まれたこともあって、僅差でタイムを争う見応えのあるレース展開となった。

室屋はここのところ調子を上げてきていた。昨年のチャンピオンシップでアジア人として初めて総合優勝を果たしたことはその証しで、流れはそのまま今年の開幕戦アブダビへとつながった。

今回の第2戦でも間違いなくその勢いは続いていた。Round of 8では57秒374の好タイムをマーク、そのままファイナル4でもいけるかと思っていたが、インコレクト・レベル(パイロンの間を抜ける時に機体を水平に保つべきところを10度以上傾けてしまう反則)で2秒のペナルティ。タイムは1分00秒261。

カンヌ大会で優勝を果たしたのはマット・ホール選手(オーストラリア)だった。Round of 8で57秒708を、Final4ではそれをわずかに上回る57秒692を獲得。見事優勝を果たした。2位はマティアス・ドルダラー選手(ドイツ)で57秒764、3位はマイケル・グーリアン選手(アメリカ)で58秒083となった。

今回の結果により、室屋の年間総合スコアは19ポイントとなって順位は3位に。1位はマイケルで24ポイント、2位はマットで21ポイントとなった。

次回第3戦は、今年で4回目の開催となる千葉県立幕張海浜公園(千葉市美浜区) だ。日程は5月26~27日で決勝は27日となる。室屋は千葉大会では2016年、17年と2年連続で優勝。その勢いのまま最終戦へとつないで年間総合優勝を果たすに至った。今年も千葉での価値役を期待したい。

Red Bull Air Race World Championship 2018 カンヌ大会 結果

●Final4
1位:マット・ホール(オーストラリア)/57秒692
2位:マティアス・ドルダラー(ドイツ)/57秒764
3位:マイケル・グーリアン(アメリカ)/58秒083
4位:室屋義秀(日本)/1分00秒261

●Round of 8
5位:ミカエル・ブラジョー(フランス)/58秒494
6位:フアン・ベラルデ(スペイン)/56秒428
7位:ピート・マクロード(カナダ)/リタイア
8位:マーテイン・ソンカ(チェコ)/失格

●Round of 14
9位:ペトル・コプシュタイン(チェコ)/59秒013
10位:ベン・マーフィー(イギリス)/59秒042
11位:フランソワ・ルボット(フランス)/59秒665
12位:カービー・チャンブリス(アメリカ)/1分00秒995
13位:クリスチャン・ボルトン(チリ)/1分01秒306
14位:ニコラス・イワノフ(フランス)/1分01秒582

《会田肇》

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