F.C.C.TSR Honda France、伝統のル・マン24時間レースで優勝…鈴鹿8耐タイトルへ猛烈アピール

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F.C.C.TSR Honda France が伝統のル・マン24時間レースで優勝
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「遠いフランスの地で、3回目の挑戦となるル・マン24時間で表彰台の中央に日の丸が上がり、君が代を聞いた時は思わず涙がこぼれるくらい震えたね。フランス人になりきらなければ、ボルドールとル・マンという二つの24時間レースを持つフランス人には勝てない、と真剣に移住を考え、まず自分自身を変えるところから始めた。それが今回の結果につながり、F.C.C.とHonda Franceがジョイントしていきなり優勝ということを実現できたと考えている」

「しかし、我々は今年のEWC(世界耐久選手権)でチャンピオンになる!ということが目的であり、今回のこのル・マンは優勝とはいえあくまで通過点にしか過ぎません。鈴鹿8耐で日本に戻った時、みなさんの前でチャンピオンを披露できれば、それに越したことはありません」

藤井正和監督は24時間レースを戦い終えてこう語った。昨シーズンまではF.C.C. TSR HondaとしてEWCへ参戦していたが、今シーズンはHonda Franceとジョイントして日本とフランスの混成チームF.C.C. TSR Honda Franceとしての参戦となった。そしてシーズン2戦目となるル・マン24時間で、強豪を抑えて早くも優勝を遂げたのだ。

ル・マン24時間は、その名の通り24時間走り続ける耐久レースで、ライダー、マシン、チーム、すべてに想像を絶するプレッシャーが襲いかかるもので、まさに世界一過酷なレースだ。そしてこれまでは、地の利を活かしたフランスやヨーロッパのチームがル・マン24時間を制してきたが、いよいよF.C.C. TSR Honda Franceが快挙達成。表彰台のメーンポールに日の丸が掲揚されたのだ。

今シーズンのEWCの最終戦は鈴鹿サーキットで開催される「2017-2018 FIM世界耐久選手権最終戦”コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第41回大会」。この通称「鈴鹿8耐」は8時間を走り続ける耐久レースだが、MotoGPやスーパーバイク世界選手権を戦う世界の最強スプリントライダーが大挙参戦することでアベレージスピードが高くなることから、スプリント耐久の異名を持つ。こうした理由で鈴鹿8耐を制するには、24時間レースとは違った難しさがあり、戦略が必要になるが、藤井監督がもっとも固執するレースのひとつでもある。

ル・マン24時間を制覇してポイントリーダーとなり、一気にシリーズチャンピオンの最右翼となったF.C.C. TSR Honda Franceだが、同時に鈴鹿8耐のタイトル獲りに向けても名乗りを上げたことになる。

《佐久間光政》

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