【INDYCAR 第4戦】再開されたレースをジョセフ・ニューガーデンが制す…佐藤琢磨は今季ベストの8位

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今季2勝目をあげた#1 ニューガーデン。
今季2勝目をあげた#1 ニューガーデン。 全 8 枚 拡大写真

現地23日、米アラバマ州のバーバー・モータースポーツパークでインディカー・シリーズ第4戦の“順延再開決勝レース”があり、前年王者ジョセフ・ニューガーデンが今季2勝目をあげた。佐藤琢磨は再開前と同じ順位でレースを終え、今季ベストの8位に入っている。

天候に翻弄され、2日がかりでの決勝レース実施となった今季第4戦。“2日目”の23日はドライコンディションでのレース再開となったが、終盤、またもや雨が降ってくる展開に。

レースを支配し続けたのは、ポール発進の昨季王者ジョセフ・ニューガーデン(#1 Team Penske/エンジンはシボレー)だった。しかし終盤の雨に際して、セバスチャン・ブルデー(#18 Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan/ホンダ)やスコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing/ホンダ)がドライタイヤのままコースに残る判断をし、ブルデーが首位に立つ。その後の天候変化次第では逃げ切れるかもしれない、その可能性にかけた格好である。

だが、最終的にはブルデーらもレインタイヤを求めてピットインせざるを得なくなり、勝利はやはりニューガーデンがつかむこととなった。「チームに関わるすべてのメンバーが素晴らしい仕事をした。シボレーエンジンも素晴らしく、燃費、信頼性ともに良かった」と語るディフェンディングチャンピオンは、今季最初の2勝目達成者となり、ポイント首位にも再浮上している。

決勝2~8位にはホンダ勢が並んだ。勝者ニューガーデンがシボレーを特に讃える背景には、逆にこういう構図が影響している可能性もあるのかもしれない。2位はライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport/ホンダ)。3~4位にはSchmidt Peterson Motorsportsのジェームズ・ヒンチクリフ(#5)とロバート・ウィッケンズ(#6)が続き、ブルデーが5位、ディクソンが6位。

そして佐藤琢磨(#30 Rahal Letterman Lanigan Racing/ホンダ)が8位に入った。不運があった予選で18位に沈みながらも、決勝では初日に8番手まで浮上し、翌日も結果的にはその位置を守ってフィニッシュするかたちになっている。

決勝8位:#30 佐藤琢磨のコメント
「再開されたレースではピットストップ1回でゴールまで走りきる作戦にトライしました。ほとんどのチームが2ストップの作戦だったため、かなり燃費をセーブしなくてはならず、スピードで対抗するのは難しい状況でしたね。それでも、今日のレースの中頃までは順調でした。2ストップ作戦で後方から迫ってきたチームメイト(7位になる#15 グレアム・レイホール)にポジションを譲り、それ以外でもポジションを落とすことはありましたが、フルコースコーションが出ていたら大きな優位を得ることもできたと思います」

「残念なことに雨が降り出し、皆がレインタイヤに交換するピットストップが必要になったことで、燃費をセーブしていたセカンドスティントは単にペースが遅いだけのものとなってしまいました。そこが今日はとても残念でしたね。昨日のレースでは雨が私たちを助けてくれましたが、最終的に雨は私たちの作戦をサポートしてくれませんでした。アタックをするチャンスなく終わってしまった予選での不運がありましたから、(決勝の)8位という結果も仕方がないところだと思います。次のインディカー・グランプリで速さを見せるために、私たちはまだ多くの仕事をこなさなければなりません」

5月、インディカー・シリーズは聖地インディアナポリス・モーター・スピードウェイを舞台とする“インディ月間”となる。まずは第5戦「インディカーGP」がオーバルの一部も使ったロードコースにて現地5月12日決勝の日程で開催され、そのあとは第6戦、同27日決勝の「第102回インディ500」へと突入する。

北米最大のレースイベント、インディ500の連覇という大偉業を目指す佐藤琢磨にとって、今季の大きなハイライトとなるべき季節がやってきた。2018年の5月も、彼にとって良き戦いが展開されることを期待したい。

《遠藤俊幸》

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