スバル 吉永社長「誠に申し訳ありませんでした」 データ書き換え国交省に報告書提出

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燃費・排出ガス測定データの調査で報告書を提出、謝罪するスバル・吉永社長(27日・国交省)
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スバルの吉永泰之社長は27日午後、国土交通省を訪れ、社内調査の結果とその対策をまとめた報告書を提出した。

無資格者による完成検査について、同社は昨年12月に報告書を提出。今回は燃費や排ガスデータ改ざんについてだ。吉永氏にとっては不適切事案2度目の改善報告となった。

吉永氏は奥田哲也自動車局長に対して「不適切な事案によりたいへんなご心配をかけ、誠に申し訳ありませんでした」と、謝罪した。

これに対して奥田氏はこう返した。

「昨年判明した不適切事案に加えて、完成検査時の燃費、排ガスデータの書き換えという信じがたい行為が行われてきたことは、誠に遺憾。国民に自動車メーカーへの不信感、不安を与える。あってはいけないこと。完成検査が重要なプロセスであることを再認識していただき、法令に従って適切な運用をしていただきたい」

同社は無資格者による完成検査を昨年10月に公表。社内から弁護士の第三者調査に切り替えた過程で、社員から書き換えの指摘を得た。その証言は12月の時点では真偽がはっきりせず、今年3月吉永氏が会見で事実として認めて、これまで調査を行った。

石井啓一国交相は、この提出に先立つ同日の会見で次のように述べている。

「昨年12月19日に提出された報告書の内容やこれまでの立入検査の結果を精査し、今回の燃費・排ガスデータの書き換え事案の報告も踏まえて、対応が必要な場合には厳正に対処したい」

《中島みなみ》

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