パトカーが追う車は警官が運転、路外逸脱でリタイア…酒気帯びで逮捕

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交差点での信号無視を発端としてパトカーの追跡を受けていたクルマが路外逸脱の事故を起こした。クルマを運転していたのは現職の警官で、呼気からは酒気帯び相当量のアルコールを検知して逮捕されている。

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6日午後3時20分ごろ、大阪府枚方市内の市道でパトカーに追跡されていた乗用車が路外に逸脱。ガードパイプに衝突する事故が起きた。運転していた警官の男からはアルコール分を検出。警察は翌7日に男を逮捕している。

大阪府警・監察室によると、枚方市津田南町付近の国道1号をパトカーでパトロールしていた警官が交差点で信号無視を行った乗用車を発見。停止を命じたが、クルマはこれを無視して逃走した。

署員はパトカーでの追跡を開始。クルマは約1kmに渡って逃走したが、枚方市津田元町付近の市道(片側1車線の直線区間)を走行中に路外へ逸脱。道路左側の街路樹に接触し、その弾みで道路右側の歩道部分に設置されたガードパイプに突っ込む状態で停止した。

クルマは城東署の地域課に所属する57歳の警部補の男が運転しており、事故で顔面を打撲するなどの軽傷を負ったが、呼気検査では酒気帯び相当量のアルコール分を検出したことから、警察は翌7日未明に男を飲酒運転容疑で逮捕している。

男は事故当日が非番日にあたり、クルマで買い物に出かけていたという。事故を起こしたことは大筋で認めているが、その一方で「アルコール類は飲んでいない」などと供述。飲酒運転については否認しているという。警察では当日の行動について調べを進めるとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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逮捕された警部補は警察の聴取に対して「アルコール類は飲んでいない」と供述しているようだが、そもそもの問題として「なぜ逃げたのか?」ということにもなる。

信号無視だけでは済まされない「何らかの事情」があったからこそ、パトカーの指示を無視して逃走したのではないかと考えてしまうし、「何らかの事情」が無ければ普通は逃げ出したりしないだろう。

大阪府警では今年3月にも現職の警官が飲酒運転による単独事故を起こして逮捕されており、アルコール影響に対しての意識が希薄となっている印象が拭えない。

《石田真一》

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