人生100年時代、スズキ 鈴木修会長の"大きな未来"---「2030年に世界販売700万台規模に」[新聞ウォッチ]

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インド製のスズキ・スイフト
インド製のスズキ・スイフト 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年5月11日付

●電機復活6社大幅増益、3月期決算、海外事業強化で、「稼ぎ頭」育成カギ(読売・8面)

●車関連、家電超す予想、19年3月期、パナ営業益の3割(朝日・6面)

●四輪車が好調、スズキ最高益、最終益34%増(毎日・8面)

●MBWが7万台リコール(東京・26面)

●企業業績予想足踏み、今期、円安一服、逆風に(日経・1面)

●元社外取締役を強制調査、スミダ株インサイダー疑い、監視委(日経・1面)

●オピニオン、日産を欲しがるフランス(日経・6面)

●ホンダ、中国販売8%減、4月リコール問題長引く(日経・8面)

●パナソニック、テスラ頼みに影、大型投資温度差も(日経・11面)

●円高警戒「105円」が過半、上場企業今期の想定為替レート(日経・15面)

●ブリヂストン3%減益、多角化事業の採算悪化、1~3月期(日経・17面)

ひとくちコメント

トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長との首脳会談をシンガポールで6月12日に開催することが明らかになったほか、日本の国会では学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、元首相秘書官の柳瀬唯夫・経済産業審議官を参考人招致。柳瀬氏は2015年に計3回、首相官邸で加計学園関係者と面会したことを認めた。

国内外でお騒がせのニュースが飛び交う中、上場企業の2018年3月期連結決算の発表がピークを迎えている。このうち、主力市場とするインドなどの販売が絶好調のスズキは2017年度の世界販売台数が前年度比10.5%増の322万4000台となり、初めて300万台を超えた。18年3月期連結の最終利益も前年比34.9%増の2157億円で過去最高だったことも発表した。

都内で開かれた決算会見には、鈴木修会長も出席。自動車業界が100年に1度の大変革時代を迎えたことに触れ「2、3年先などではなく、今から2030年を見据えた立場にたって目標を練らなければいけない」と前置きして「インドの自動車需要は30年には1000万台に達し、そのうちEVなどの電動車が30%を占める」と指摘。

続けて「マルチスズキが50%という現状のシェアを維持すれば、インドでは500万台になる」と予測した。また、日本やその他の地域などをそれぞれ100万台ずつ加えた世界全体では700万台規模になるとの見通しも示した。

ただ、700万台については「計画の台数ではなく、そういう理論値を目標にして議論を進めることが必要だ」などと、台数が一人歩きしないために釘も刺した。

人生も100年時代に突入。鈴木会長は1930年1月30日生まれの満88歳。12年後の2030年には100歳を迎える。「雀百まで踊り忘れず」ということわざもあるが、生涯現役を宣言する鈴木会長の場合は仕事が道楽ともいえるだけに「稼ぐ力」が元気の源なのかも……。

《福田俊之》

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