坂道発進の際にバックで滑走、横転…9人乗車の送迎用ワゴン車、運転操作を誤る?

自動車 社会 社会

坂道で停車していたワゴン車が突然バックし、道路脇の縁石に乗り上げたはずみで横転する事故が起きた。クルマには高齢者介護施設の利用者など9人が乗車しており、全員が軽傷を負っている。

☆☆☆

16日午前9時20分ごろ、神奈川県川崎市宮前区内の市道に停車していたワゴン車が坂道をバックするとともに、縁石に乗り上げた弾みで横転する事故が起きた。この事故でワゴン車に乗っていた9人が軽傷を負っている。

神奈川県警・宮前署によると、現場は川崎市宮前区菅生付近で車線区別のない幅員約3.5mの急なカーブ。高齢者介護施設の送迎用ワゴン車は坂道から発進しようとしたところ、坂を下るようにバックを開始。縁石に乗り上げた弾みで横転した。

横転によってクルマは小破。同乗していた68~93歳の施設利用者7人と、引率の30歳代女性職員が打撲などの軽傷を負った。運転していた50歳代の男性も軽傷を負ったが、警察はこの男性から自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞いている。

警察では運転者がサイドブレーキを適切に使用していなかったことが事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

☆☆☆

ワゴン車は発進しようとした際、運転者の意図に反してバックを始めてしまったようだ。

急な坂道から発進する際にはサイドブレーキの使用が必須となるが、最近のクルマ(オートマチック車)はちょっとした坂道だとクリープ現象によって耐えてしまったり、坂道での後退を抑制する装置があったりする。「坂道発進はサイドブレーキを掛けた状態でアクセルを踏む」という、教習所でも習う発進手順自体を忘れないようにしたい。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スバル クロストレック S:HEV 新型試乗】ストロングハイブリッドになっちゃって大丈夫なの?…岩貞るみこ
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. 米倉涼子と覚醒剤オトコとヤナセの関係---『FRIDAY』
  4. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. トヨタとパナソニックの合弁、新型リチウムイオン電池生産開始…レクサス『RZ』やスバル『ソルテラ』に搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る