坂道発進の際にバックで滑走、横転…9人乗車の送迎用ワゴン車、運転操作を誤る?

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坂道で停車していたワゴン車が突然バックし、道路脇の縁石に乗り上げたはずみで横転する事故が起きた。クルマには高齢者介護施設の利用者など9人が乗車しており、全員が軽傷を負っている。

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16日午前9時20分ごろ、神奈川県川崎市宮前区内の市道に停車していたワゴン車が坂道をバックするとともに、縁石に乗り上げた弾みで横転する事故が起きた。この事故でワゴン車に乗っていた9人が軽傷を負っている。

神奈川県警・宮前署によると、現場は川崎市宮前区菅生付近で車線区別のない幅員約3.5mの急なカーブ。高齢者介護施設の送迎用ワゴン車は坂道から発進しようとしたところ、坂を下るようにバックを開始。縁石に乗り上げた弾みで横転した。

横転によってクルマは小破。同乗していた68~93歳の施設利用者7人と、引率の30歳代女性職員が打撲などの軽傷を負った。運転していた50歳代の男性も軽傷を負ったが、警察はこの男性から自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞いている。

警察では運転者がサイドブレーキを適切に使用していなかったことが事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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ワゴン車は発進しようとした際、運転者の意図に反してバックを始めてしまったようだ。

急な坂道から発進する際にはサイドブレーキの使用が必須となるが、最近のクルマ(オートマチック車)はちょっとした坂道だとクリープ現象によって耐えてしまったり、坂道での後退を抑制する装置があったりする。「坂道発進はサイドブレーキを掛けた状態でアクセルを踏む」という、教習所でも習う発進手順自体を忘れないようにしたい。

《石田真一》

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