国土交通省外局の運輸安全委員会は5月16日、西日本鉄道(西鉄)天神大牟田線春日原~雑餉隈(ざっしょのくま)間で5月15日に発生した「車両障害」を重大インシデントに認定した。
これは、大善寺発西鉄福岡(天神)行き普通列車で発生したもので、運輸安全委員会が発表した概要によると、同列車が春日原駅(福岡県春日市)を発車した直後、ホームにいた旅客がドアが開いていることを車掌に伝えたものの、列車はそのまま走行。車掌が車内を巡回したところ、先頭から3両目左側最後部のドアが開いていたことを確認したという。車掌は次の雑餉隈駅(福岡市博多区)に到着してからドアを締めた。
運輸安全委員会の重大インシデントは、深刻な事故になりかねないと判断した場合に認定するもので、前回は、昨年12月11日に発生したJR西日本N700系『のぞみ』の台車亀裂トラブルが認定されている。
今回、西鉄が認定された重大インシデントはそれ以来のもので、今年に入ってから初の事例となった。