被害者の誤認から交通トラブルに発展、殺人未遂で男女を逮捕

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交通トラブルを発端として、相手となった男性を約1.5kmに渡ってひきずったとして、乗用車に乗っていた男女が殺人未遂で逮捕された。被害者側の誤認が発端となり、事件に至った可能性が高いとみられている。

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東京都足立区内の国道4号で発生した交通トラブルを発端とする軽傷ひき逃げ事件について、警視庁は16日、運転していた女と、助手席に同乗していた男を殺人未遂容疑で逮捕した。

警視庁・竹の塚署によると、殺人未遂容疑で逮捕された群馬県明和町内に在住する21歳の女は足立区竹の塚4丁目付近の国道4号で乗用車を運転。窓を開けた状態で助手席に同乗していた22歳の男と大声で歌を歌っていたところ、左側を自転車に乗って並走していた36歳の男性とトラブルになった。

男性はクルマの発進を止めようと窓枠にしがみついたが、女はこれに構わずクルマを発進。周辺を走行するクルマの流れに乗る速度(40-50km/h)を維持したまま蛇行を行い、男性は約1.5km先の埼玉県草加市内で振り落とされ、頭部などを打撲する軽傷を負った。クルマはそのまま逃走したが、警察では目撃情報から容疑車両を特定し、翌16日に男女を逮捕している。

被害者となった男性はクルマ側から大声で注意されたものと誤認し、自ら文句を言いにいったものとみられている。逮捕された男は聴取に対して「怖かった、(運転していた女性に)振り切ってしまえと言った」などと供述しているようだ。警察では被害者からも事情を聞き、事件に至った経緯を詳しく調べる方針だ。

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眠気防止を兼ね、車内で歌いながらクルマを走らせているという人は多いのではないかと思われるが、今回は窓を開けた状態で歌っていたことから、横を自転車で走っていた被害者の男性が「自分に対して注意してきた」と誤認して怒鳴り込んできたことが発端となっているようだ。

結果的にひきずってしまったことは「もちろん悪い」と言えるだろうが、こうした場合に停止して対処しようとすればクルマが蹴られて損壊したり、乗っていた人が殴られる可能性もあったであろう。もしかしたら被害者と加害者の立場が逆転していたかもしれない。

《石田真一》

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