タイムアライメントの簡易的なタイプを使いこなす 前編[サウンドチューニング大辞典]

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ダイヤトーン・DS-G500。右の四角い2つのユニットが“パッシブクロスオーバーネットワーク”だ。当機の場合はツィーター用とミッドウーファー用が別体となっていて、“バイアンプ接続”にももちろん対応する。
ダイヤトーン・DS-G500。右の四角い2つのユニットが“パッシブクロスオーバーネットワーク”だ。当機の場合はツィーター用とミッドウーファー用が別体となっていて、“バイアンプ接続”にももちろん対応する。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオの聴こえ方を変えることができる「サウンドチューニング」について、その成り立ちから使い方までを解説している当コーナー。現在は「タイムアライメント」にスポットを当てている。今回はその第4回目をお届けする。

前回と前々回で、「タイムアライメント」には、簡易的なタイプと詳細なコントロールが可能なタイプとがあることを紹介した。今回から2回にわたっては、簡易的なタイプを使いながらも詳細なコントロールが可能となる、というテクニックを紹介していく。

簡易的なタイプとは、ツィーターとミッドウーファーが違う場所に取り付けられていたとしてもそれを1つのスピーカーとして扱わなければならない、というものだった。メインユニット内に信号を帯域分割する“クロスオーバー機能”が備わっていないために、ツィーターに送られる信号とミッドウーファーに送られる信号とを、別々にコントロールすることができないのである。

しかしながら、スピーカーに付属している“パッシブクロスオーバーネットワーク”(音楽信号をスピーカーの前段で帯域分割するユニット)が“バイアンプ接続”に対応している場合には、とある裏ワザが使えるようになる。

まずは“バイアンプ接続”とは何なのかを解説しよう。通常の“パッシブクロスオーバーネットワーク”は、信号の入力端子を1系統しか持っていない。1系統で信号を入力し、それを“パッシブクロスオーバーネットワーク”の内部で帯域分割。そして出力は2系統備えているので、その1つ1つからツィーターとミッドウーファーへと信号を送る、という形となる。

対して“バイアンプ接続”が可能な“パッシブクロスオーバーネットワーク”には、入力も2系統備えられている。つまり、ツィーターとミッドウーファーそれぞれに専用の入力端子が備えられている、というわけだ。

であるので、“パッシブクロスオーバーネットワーク”は「信号を分割するためのユニット」ではなくなり、「別々に入力されたそれぞれの音楽信号に、一方ではローカットを、もう一方ではハイカットをかけるユニット」となるのである。

今回の話のポイントは、「ツィーターとミッドウーファーの信号を“別々に”入力する」というところにある。まずはこのことを頭に入れておいていただきたい。

この続きは次回に詳しくお伝えする。お楽しみに。

【サウンドチューニング大辞典】第3章「タイムアライメント」その4 簡易的なタイプを使いこなす!

《太田祥三》

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