OKI×ドコモ、160km/hで走行する車両からのリアルタイム映像モニタリング実験に成功

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映像モニタリングシステム「フライングビュー」フィールド実験の模様
映像モニタリングシステム「フライングビュー」フィールド実験の模様 全 2 枚 拡大写真

OKIは5月22日、NTTドコモと共同で、160km/hの高速走行中に広域エリアの映像モニタリングが可能なシステム「フライングビュー」のフィールド実験に成功したと発表した。

フライングビューは、高速走行中の車両の全周囲からの自由視点で広域エリアの映像モニタリングを可能としたシステムで、OKIが5Gの展開を見据え開発した。実験は2月8日、富士スピードウェイで実施。OKIはフライングビューを、ドコモは車両と実験環境を用意し、同システムを搭載した車両を時速約160kmで走行させ、フライングビューの映像の取得が可能なことを検証した。

ピークレート10Gbps超の5G時代には、移動体からの大容量かつリアルタイムな映像配信が可能となり、走行車両から送られた映像が移動体での監視や情報収集など、さまざまな用途に活用されることが期待される。OKIは用途の1つとしてモータースポーツの新しい観戦スタイルの実現を取り上げ、ドコモ協力のもと、サーキットを高速走行する車両へのフライングビューの可用性を今回の実験で確認した。

実験で使用したフライングビューは、4台の車載カメラと高い処理能力を持つ映像合成部で構成。リアルタイムかつ小型省電力のシステムで大容量高画質の映像処理を実現し、走行中車両の全周囲で、死角のないシームレスな広域エリア映像を取得できる。また、取得した映像は、タッチスクリーン操作により、俯瞰する視点を3次元的に360度リアルタイムで任意に変更可能。これにより、周囲監視や操縦支援、景観鑑賞など、多様な用途に適用できる。

OKIは今回の検証結果を踏まえ、フィールドでの実証実験を重ね、今後、5Gやコネクテッドカー社会の進展に向けて、フライングビュー映像の遠隔地モニタリングの展開に幅広く取り組んでいく予定だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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