マツダ、G-ベクタリングで自動車技術会賞 技術開発賞を受賞 7年連続

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G-ベクタリングコントロール
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マツダは5月23日、「第68回 自動車技術会賞」にて、同社技術者が「G-ベクタリング コントロール」で「技術開発賞」を、エンジン燃焼室内の壁面熱伝達に関する研究で「浅原賞学術奨励賞」を受賞したと発表した。

自動車技術会賞は、自動車工学および自動車技術の向上発展を奨励し、また次代を担う技術者・研究者を養成、支援することを目的として自動車技術会が創設。「学術貢献賞」、「技術貢献賞」、「浅原賞学術奨励賞」、「浅原賞技術功労賞」、「論文賞」、「技術開発賞」の各賞を表彰する。技術開発賞は、自動車技術の発展に役立つ新製品または新技術を開発した個人およびその共同開発者が対象で、マツダ社員が「技術開発賞」を受賞するのは7年連続となる。

技術開発賞の対象となった「エンジンとシャシーの協調によるG-ベクタリング制御車両の開発」では、マツダ車両開発本部の梅津大輔氏、同統合制御システム開発本部の高原康典氏、砂原修氏ら5名が受賞した。

G-ベクタリングはハンドル操作情報に基づいたエンジン駆動トルク制御によって、前後方向と横方向の運動を滑らかに統合する世界初の車両運動制御システム。横運動のみを制御対象としてきた従来のシャシー技術とは一線を画す領域横断のブレークスルーを実現した点が高く評価された。

浅原賞学術奨励賞の対象となった「エンジン筒内流動場における壁面熱伝達の研究(第1報)壁面熱伝達現象の解明」では、マツダ 技術研究所の原田雄司氏が受賞した。

同研究では、エンジン筒内を模擬した流れを急速圧縮膨張装置で再現し、壁近傍の流動特性と壁面熱伝達量との関係を分析した。その結果、壁乱流が未発達な流動場においても高精度かつ低計算負荷で冷却損失を予測できる考え方を新たに構築。自動車用内燃機関の性能予測精度向上と新技術の創出が高く評価された。

《纐纈敏也@DAYS》

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