住友ゴムの制震ダンパー、熊本城天守閣の耐震改修工事に採用

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熊本城天守閣
熊本城天守閣 全 4 枚 拡大写真

住友ゴムは5月28日、施工中の熊本城天守閣の耐震改修工事に、同社製作の制震ダンパーが採用されると発表した。

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熊本城は1607年に加藤清正が築城。1877年の西南戦争で天守閣が焼失したものの、1960年に鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造などで再建された。以来50年以上、熊本のシンボルとして親しまれてきたが、2016年4月の熊本地震で大きな被害を受け、現在、大林組が天守閣の耐震改修工事を行っている。

住友ゴムの制震ダンパーは、自動車のレース用タイヤで培った先進技術で開発した高減衰ゴムを使用した粘弾性ダンパー。地震エネルギーを瞬時に熱に変換することで、揺れを吸収する。

今回採用が決まった制震ダンパーは、3枚の鋼板の間に板状の高減衰ゴムを強力に接着したもので、大地震やその後の余震のほか、日常的な風揺れにも有効。コンパクトでありながら、十分な制震効果を発揮する。住友ゴムの制震ダンパーは、大天守最上階(6階)の柱上部と梁を方杖状に連結して12基を取り付け。筋交いのように壁全面を使うことなく開放感のある空間を確保しつつ、制震効果を得ることができる。

《纐纈敏也@DAYS》

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