ホンダジェット、中東で発売---世界主要地域で販売へ

航空 企業動向
マルディニ Jetex社CEOと藤野HACI社長
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ビジネスジェットの中での高い性能評価を追い風に、『ホンダジェット』が販売エリアを広げつつある。アラブ首長国連邦を拠点にした受注開始で、日本、オーストラリアを除く、世界の主要地域への展開を完了したことになる。

ホンダエアクラフトカンパニー(Honda Aircraft Company=HACI)は29日、アラブ首長国連邦にあるジェテックス・フライト・サポート(Jetex Flight Support)を、ホンダジェットの販売代理店「HondaJet Middle East」に指定。ドバイを拠点として、サウジアラビア、バーレーン、カタール、クエートなど中東10か国での受注を開始することを発表した。

ジェテックス社が中東で担うのは、先に公表されたホンダジェットの最新モデル「ホンダジェット・エリート」だ。ホンダジェット・エリートはアメリカ、欧州で型式証明を取得し、8月からのデリバリーを予定する。中東で型式証明を得られるのは、2019年第2四半期頃の見込みだ。

ホンダジェット・エリートの価格は525万ドル(29日午前の換算レートで約5億7200万円)。ホンダジェットより35万ドルほど高いが、クラス最長の約2661kmの航続性能を誇り、クラス最高水準の静粛性など、ホンダジェットの特徴に磨きをかけた。ジェテックス社は、これらを武器に中東地域で、カナダ、アメリカなどの有力メーカーと戦っていくことになる。

スイス・ジュネーブで開催中の欧州最大のビジネス航空ショー「EBACE2018」(2018 European Business Aviation Convention & Exhibition)で会見に臨んだHACIの藤野道格社長は「ホンダブランドの高い認知力もあり、中東地域からも非常に多くの問い合わせをいただいていた」と、満を持しての販売スタートに期待を込めた。ホンダは『シビック』、『アコード』など四輪車のグローバルモデルで中東での販売実績を持つ。

ホンダジェットはHACIの拠点がある北米を皮切りに、欧州、中南米、中国、東南アジア、インドで販売。小型ビジネスジェットでトップのデリバリーを記録している。

《中島みなみ》

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