モリタは多様化する火災現場、災害現場に素早く対応できるよう消防自動車10車種を開発した。5月31日~6月3日に東京ビッグサイトで開催された「東京国際消防防災展2018」に出展したうちの1台が、小型オフロード消防車の『Red Ladybug』だ。
モリタでは、突発災害に求められる新たな消防車の性能として、地震災害や土砂災害などにより一般的な消防車では進入が困難な災害現場へ、自走で進入できる高いオフロード能力を求めた。
モリタでは、川崎重工業の多用途四輪車『MULE PRO-FX(EPS)』(以下、MULE)の高い機動性や悪路における走破性などが、円滑な消防活動に適していると判断し、同社の協力でMULEをベースに、小型オフロード消防車Red Ladybugを開発した。
約30度の登坂や水深約40cmまでのオフロード走行が可能で、最高速度は約72km/h、車体は、底部に障害物が接触したり乗上げたりしにくい設計となっている。
車両上部にはドームカメラを搭載して、最前線の情報を指揮本部へリアルタイムに届ける。消防用有線・無線切り替え機能付きドローンを搭載することで、侵入困難な災害現場の情報を取得することも可能だ。車両後部はボディユニットを採用、消火装置、救助資機材、情報通信機材などを容易に入替えできる。
大型特殊自動車としてナンバーを取得でき、公道走行が可能だ。