出光興産、次世代EV用全個体電池の開発プロジェクトへ参画

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リチウム電池の構造と特性
リチウム電池の構造と特性 全 1 枚 拡大写真

出光興産は6月15日、技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター(LIBTEC)を通じ、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進するEV用全固体電池の基盤技術確立を目的としたプロジェクトに参画すると発表した。

今回の取り組みは、日本がEVで世界をリードすることを目的とし、全固体電池をいちはやく実用化し、EVへの搭載をオールジャパンで推進するプロジェクト。EVの市場拡大が想定される中、車載用電池は安全性・耐久性・航続距離の向上が求められており、全固体リチウムイオン電池の実用化・量産が急がれている。

出光興産は、全固体電池に用いられる固体電解質の原料となる硫化水素について、石油精製で蓄積してきたハンドリング技術や、石油化学製品への応用技術などで強みを持つ。また、約20年の研究開発を通じ、固体電解質等に関する特許出願は電池材料メーカーとして最多の件数を持つ。同社はこれらの強みを活かし、オールジャパンで推進するプロジェクトでの貢献を目指す。

次世代電池用素材開発は、同社の第5次連結中期経営計画の重点課題と位置付けている。今年7月にはリチウム電池材料室を設置し、さらに取り組みを強化。2020年代の市場投入を目標として、EVや産業機器の電池向けに市場開拓を進めていく。

《纐纈敏也@DAYS》

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