高速道路と新幹線は再開、在来線と高速バスは運休多く...大阪府北部の地震

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災害対策本部会議に出席する石井啓一国交相(18日)
災害対策本部会議に出席する石井啓一国交相(18日) 全 1 枚 拡大写真

18日7時58分、最大震度6弱を観測した大阪府北部を震源とする地震は、発生から10時間以上経過し、交通機関も再開するところが増えてきた。

阪神高速と西日本高速の11路線12区間は、13時20分までにすべての通行止めが解除された。また、一部で橋の落下防止装置に損傷があり、車線規制を続けていた区間でも、14時41分に規制を解除した。

一般道での混雑が続いているため、通行規制解除後も、インターチェンジ付近での混雑が続いている。

高速バスは39事業者106路線が運休。5事業者6路線で一部運休で対応した。

国道、補助国道の被害報告は、今のところはない。

地震発生で自動停止し、駅間で列車内に閉じ込められた東海道新幹線8本の約5000人、山陽新幹線2本の約700人も救出された。東海道新幹線(米原~新大阪)は12時50分に運転再開。山陽新幹線もその後に運転を再開した。損傷が発見された高架橋区間で一部、徐行運転中だ。

在来線は10事業者42路線で運休中。JR東海の東海道線、JR西日本の全路線(舞鶴線、紀勢線の一部を除く)、大阪市の地下鉄「大阪市高速電気軌道」の御堂筋線と中央線、阪神、阪急、京阪(宇治線、鴨東線、京阪本線、交野線)などだが、点検を終えた区間から再開が19時過ぎから再開する予定。ただ、一部は終日運休することが見込まれている。

駅間に停車したJR西日本の143本は15時45分までに乗客を救済した。阪急15本、近鉄1本についても完了している。

空路では大阪国際空港(伊丹空港)を使う82便が欠航した。滑走路は使えるものの、館内施設で水漏れなどが発生。天井板の落下や壁にひび割れができた。関西国際空港、神戸空港、八尾空港にめだった被害はない。4空港ともに、現在は通常の運用に戻っている。

ただ、この地震では消防庁対策本部によると、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫の2府3県で死者3人、負傷者214人が確認され、今も対応が続いている。石井啓一国交相は同日18時に、「生活インフラの復旧に向けて、被災者の支援に全力で当たること」「国民に対して、被害等に関する情報提供を適時的確に行うこと」などを指示した。

《中島みなみ》

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