ダイテックの3D多機能マニュアル、タブレットで製品の写真を写すと表示…日本ものづくりワールド2018

自動車 ビジネス 企業動向
電動バイク『zeCOO』を使って3D多機能マニュアルを説明するダイテック関係者
電動バイク『zeCOO』を使って3D多機能マニュアルを説明するダイテック関係者 全 3 枚 拡大写真

これからは紙の取扱説明書は必要なくなるかもしれない。そんなことを感じさせてくれるのがダイテック(本社・広島市)の3D多機能マニュアルだ。タブレットなどに専用アプリをインストールして、写真を写すだけで表示されてしまうのだ。

同社は取扱説明書などを製作している会社で、この3D多機能マニュアルを開発した背景には同社の危機意識があった。

「今はネットで取扱説明書を見る人も増え、紙の取扱説明書だとなかなか見てもらえない。このままでは時代の流れとともに紙の取扱説明書の需要が減って仕事がなくなるかもしれない。そこでARを活用し、タブレットなどでビジュアル的に表現できるものをつくったのです」と同社関係者は説明する。

モタモタしていたら、IT企業などに同じようなものをつくられてしまう危険性もあり、先手を打って今の時代に合わせた取扱説明書をつくったというわけだ。もちろんスマホでの表示も可能だ。

システムはそれほど難しいものではなく、タブレット端末に写された部品やボタンにリンクを貼っているだけで、それにタップするとリンク先に飛ぶようになっているのだ。これに分厚い紙の取扱説明書から必要なところを探す手間が大幅に省ける。分からないところがあったら、タブレット端末でその部分を写し、タップするだけで操作説明などが表示されるのである。

同社関係者によれば、リンク先に3Dアニメーションや動画ビデオ、パーツリストなどさまざまなコンテンツを結びつけることも可能だという。例えば、パーツリストとリンクを貼れば、部品の発注も非常に簡単になる。その部品をタップして、発注ボタンを押せば終わりである。

「まだ導入している企業はほとんどありませんが、興味を持っていただいている企業が多いので、非常に期待しています」と同社関係者。同社のブースには斬新な電動バイク『zeCOO』が展示してあり、その効果もあって、次から次へと来場者が来ていた。これからタブレットなどで取扱説明書を見る時代が到来しそうだ。

日本ものづくりワールド2018は6月20~22日に東京ビッグサイトで開催。主催はリードエグジビションジャパン。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る