6月24日、ハンガリーのブダペストで開催された「レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ」2018シーズン第4戦が終了した。その結果、シーズン成績はマット・ホール選手が単独1位となり、シーズン2連覇が期待される室屋義秀選手は5位へと後退した。
レースの中でホールはRound of 14で唯一56秒台を記録する今シーズンの絶好調ぶりを披露。ソンカもRound of 14とRound of 8でこそ58秒台だったものの、最後のFinal4では57秒台を叩き出すなど、締めるところでは締めるというベテランらしい活躍を見せた。そうした中、シーズン2年目のミカ・ブラジョー選手が初の表彰台に上がるなど、次世代パイロットも着実に育ってきていることも実感したレース展開ともなった。
今回のレースの結果、シーズン成績は大きく変動した。ホールが3大会連続で表彰台に上がったことで単独1位となり、グーリアンが2位に後退。ソンカは3位へと順位を大きく上げた。一方の室屋は千葉大会に続いて加点なしとなり5位に後退した。
ブダペスト大会はドナウ川にかかる著名なセーチェーニ鎖橋をくぐってスタートすることで知られる。川面と橋桁の間隔はわずか10mほどしかなく、そこを200ノット(370km/h)の高速で通過してスタート地点へと向かうのだ。24日のコンディションは気温20度、小雨が混じりながらも時折、晴れ間が見える中で約4万5000人の観客を集めてレースは行われた。
次回第5戦は、ロシアのカザンで8月25~26日に開催される。
決勝結果
●Final 4
マルティン・ソンカ/57.502秒
ミカ・ブラジョー/57.849秒
マット・ホール/58.163秒
マイケル・グーリアン/1分04.256秒(+7秒)
●Round of 8
ミカ・ブラジョー/57.835秒
クリスチャン・ボルトン/59.124秒
マルティン・ソンカ/58.200秒
フランソワ・ルボット/58.786秒
マイケル・グーリアン/59.486秒(+2秒)
ベン・マーフィー/1分02.264秒(+4秒)
マット・ホール/57.984秒
ニコラス・イワノフ/1分00.249秒
●Round of 14
クリスチャン・ボルトン/58.234秒
ピート・マクロード/DNF
マット・ホール/56.852秒
フランソワ・ルボット/57.892秒
ミカ・ブラジョー/58.293秒
フアン・ベラルデ/DNF
ニコラス・イワノフ/59.417秒
ペトル・コプシュタイン/59.465秒
ベン・マーフィー/58.996秒
カービー・チャンブリス/59.528秒
マイケル・グーリアン/57.504秒
室屋義秀/DNF
マルティン・ソンカ/58.356秒
マティアス・ドルダラー/DNS