【INDYCAR 第10戦】佐藤琢磨が今季ベストの4位、表彰台にあと一歩の好走…優勝はニューガーデン

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#30 佐藤琢磨は今季ベストの4位に。
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現地24日、米ウィスコンシン州のロードコース「ロードアメリカ」でインディカー・シリーズ第10戦の決勝レースが行なわれ、佐藤琢磨が今季ベストの4位に入った。優勝は前年王者ジョセフ・ニューガーデンで今季3勝目。

高速コースのロードアメリカ、燃費的な航続距離は14周前後ということで、55周の総ラップ数をほぼ4つに均等割りした3ストップが戦略のメインストリームになった。この日はアクシデント等によるフルコースコーションが出ず、概ね同じ時期に皆がピットストップを3回繰り返す、そういった流れでレースは推移していくことに。

予選7位だった佐藤琢磨(#30 Rahal Letterman Lanigan Racing/エンジンはホンダ)は、1周目に4番手まで上がると、そのポジションを維持してレースを進める。2度目のルーティンピット明けの時期には、ピット前の段階で3~5番手だった3車で熾烈なバトルを演じるシーンも。

ここで争ったアレクサンダー・ロッシ(#27 Andretti Autosport/ホンダ)とロバート・ウィッケンズ(#6 Schmidt Peterson Motorsports/ホンダ)には最終的に琢磨は先着するが、彼らがバトルしていた頃にルーティンピットしていたスコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing/ホンダ)がここで3車に先行するかたちになり、3位はディクソンのものとなる。琢磨は今季初表彰台には惜しくも届かず、4位に(ウィッケンズ5位、ロッシは16位)。しかしこれは今季ここまでのベストフィニッシュ、内容も手応えあるものだったようだ。

#30 佐藤琢磨のコメント
「マシンはとても速かったと思います。表彰台に一歩届かなかったのはとても残念ですね。あとほんのわずかのスピードが私たちには必要だということでしょう。今シーズンは苦しいスタートを切りましたが、チームメイトのグレアム・レイホール(#15 今回6位)と技術的な部分で協力し合い、情報を共有することでスピードアップを果たしてきました。今日のレースでは好スタートでポジションを上げ、バトルを大いに楽しむこともできました」

「ただ、レース中には(ライバルに)コースから押し出されたシーンもありました。インディカーのようなトップレベルのレースでは、マシンをぶつけ合うようなことは避けるべきでしょう(注:バトル時のロッシの挙動についての指摘と思われる)。サイド・バイ・サイドのバトルは歓迎ですが、こちらにぶつからないで戦ってほしいですね。チーム全員が本当にがんばってくれて、いいレースを戦えました。この勢いを次戦のアイオワにつなげたいと思います」

優勝はポール発進の前年王者ジョセフ・ニューガーデン(#1 Team Penske/シボレー)で、2位となるライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport/ホンダ)を振り切っての今季3勝目。3勝に到達したドライバーはニューガーデンが今季最初だが、ポイント争いでは今回3位のディクソンが393点でランク首位、後続に対し45点をリード中だ。ハンターレイとロッシが348点で並び、ニューガーデンが343点で続いている。

タイトな日程が続くインディカー・シリーズは7月も3レースあり、次戦第11戦は現地7月8日決勝、オーバルコースの「アイオワ・スピードウェイ」で実施される。

《遠藤俊幸》

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