タイムアライメント…2DINメインユニットの場合[サウンドチューニング大辞典]

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カロッツェリア・FH-9400DVS
カロッツェリア・FH-9400DVS 全 3 枚 拡大写真

車室内には、音響的に不利な要素がいくつかある。しかしながら“サウンドチューニング機能”を駆使すると、それらへの対処が可能となる。当コーナーでは、その詳細を1つ1つ解説している。現在は、「タイムアライメント」をテーマにお届けしている。

さて、前回から「タイムアライメント」を詳細にコントロールできる機器の具体例の紹介をスタートさせた。今週は、2DINメインユニットについてみていく。

ところで2DINメインユニットは、大きく2タイプに分類できる。1つはモニターを有しているもの、もう1つはモニターを有していないもの、この2つだ。価格的には前者の方が手頃だが、最近人気を集めているのは後者の方だ。モニターが付くことで利便性がぐっと上がるからだ。映像系ソースが楽しめるようになり、バックカメラも使えるようになる。スマホの画面が映し出せる機種ならば(またはミラーリングを可能とするキットを使えば)、スマホのナビアプリの画面を表示できるようにもなる。

というわけで、モニター付きの2DINメインユニットの注目度は上がる一方なのだが、そのことを背景に高機能化も進んでいる。結果、“サウンドチューニング機能”が優秀なモデルも増えつつある。ただ、「タイムアライメント」を詳細に調整できる機種となると限られる。ズバリ、カロッツェリアからリリースされている3機種のみだ。

その3機種とは、『FH-9400DVS』、『FH-7400DVD』、『FH-6200DVD』の3機種だ(いずれもオープン価格)。なお各機の主な違いは以下のとおりだ。『FH-9400DVS』のみ、“Apple CarPlay”および“Android Auto”に対応し、それ以外は非対応。また『FH-9400DVS』と『FH-7400DVD』は7V型、そして『FH-6200DVD』は6.2V型だ。

“チューニング機能”については3機種間で差はない。いずれも「ネットワークモード」に対応し、詳細に「タイムアライメント」をコントロール可能だ。内蔵パワーアンプが4ch分備えられているのだが、「スタンダードモード」ではそれをフロントの左右ch用+リアの左右ch用として使うのに対して、「ネットワークモード」では、左右のツィーター用+左右のミッドウーファー用として使えるようになる。結果、ツィーターとミッドウーファーを個別にコントロールすることが可能となるのだ。

ちなみにこれら3機の「イコライザー」は、“13バンドグラフィックイコライザー”だ、ハイエンド機器と比べるとこの部分に関しては少々見劣りするが、しかし「タイムアライメント」が詳細にコントロールできることのメリットは大きい。「サウンドチューニング機能」が優秀なモニター付き2DINメインユニットを探しているのなら、これらに注目する価値は大きい。

今回は以上だ。次回はAV一体型ナビについて研究する。乞うご期待。

【サウンドチューニング大辞典】第3章「タイムアライメント」その9 2DINメインユニットの場合

《太田祥三》

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