【BMW X3 試乗】頭脳プレイでいかに感性に訴えかけるか…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
BMW X3 xDrive20d Mスポーツ
BMW X3 xDrive20d Mスポーツ 全 4 枚 拡大写真

駆け抜ける喜びを実現するためには、やみくもに筋肉を鍛えればいいのではなく、頭脳プレイでいかに感性に訴えかけるかを追及していった賜物なのだと改めて思う。

【画像全4枚】

アクセルペダルをちょいっと踏んだだけで、最大トルクを発揮して車体を強力に前に押し進めるツインパワーターボのディーゼルエンジン。乗員に包まれ感を与えるがっしりボディに、しなやかなサスペンション。ひとつひとつのパーツは鍛え上げられているけれど、乗り心地全体としてそれらをまとめあげているのは、8速ATの頭脳プレイなのだと思う。
この適切なタイミングで的確なギアを選ぶ変速タイミングの賢さ、IQの高さといったら凡人うっとり。私の脳からアクセルペダルを踏む足に伝達するよりも、8ATがギアを選ぶ方が早いんじゃないかというくらい(いや、それは言い過ぎ)、あなた、エスパーなのと疑うくらい(それはもっと言い過ぎ)、でもそのくらい、そうそう、そのギアで走りたかったのよと思うほど以心伝心的にギアが切り替わり、ゆえに常に安定のトルク感で気持ちよく走れるのである。

もうひとつ、惚れ惚れするのはレーンキープアシストの「強さ」である。高速道路を走行中に車線の白線を踏み越えてしまいそうになると、ぐぐーっともとに戻してくれる。これまでのBMWは、やや遠慮気味に戻す程度だったけれど、このX3になると、思い切り戻す。ぐいぐい戻す。車体の半分くらい、となりの車線に入っていっても、気づくと元の車線にいるくらい力いっぱいなのである。そのたびに「乗員は俺が守る!」というX3の心の声が聞こえてくるようだ。

唯一、ケチをつけるとしたら、カーナビの画面が横長なので、ヘディングアップ(進行方向が上)で使う人は物足りないだろうなということ。まあ、私はノースアップ(北が上)で使うから、どうでもいいんだけどね。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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