トヨタ 豊田社長「トヨタのバーチャルとリアルの融合世界」…コネクティッドデーを開催

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コネクティッドデー 全 4 枚 拡大写真

トヨタ自動車は6月26日、新型『クラウン』と『カローラスポーツ』を「初代コネクティッドカー」として発売し、東京など全国7か所で一般の顧客や販売店関係者らを招いたイベントを開き、“つながる技術”の本格展開をアピールした。

クラウンは全面改良した15代目として、またカローラスポーツは12代目カローラシリーズの先陣を切るモデルとして新設定され、登場した。ともに、トヨタがこれから全面的に展開を図るコネクティッドカーの先がけとなった。

すでに一部の車種でも導入してきた車載通信機「DCM」(データ・コミュニケーション・モジュール)を標準搭載し、「安全・安心」と「快適・便利」の切り口から幅広いコネクティッドサービスが受けられるようにしている。「安全・安心」のひとつの機能である「eケアサービス」では、遠隔で走行アドバイスやメンテナンスのための車両診断情報などを提供する。実際の整備については、走行距離に基づく車両情報を活用し、最適なタイミングでのメンテナンスを呼び掛ける「コネクティッドメンテナンスパック」が用意されている。

また、スマートフォンでドアの開閉やハザードランプの点灯状況などが確認できる「T-Connect」や、エアバッグ作動時に自動でオペレーターに接続される「ヘルプネット」といった一部で採用されてきた先進サービスにも対応している。カローラスポーツの場合、「T-Connect」などのサービスを受けるには対応のナビゲーションを販売店でオプション装着する必要がある。

一方の「快適・便利」では専任オペレーターがナビの目的地設定など、さまざまなリクエストに対応できるようにした。また、SNSのLINEと提携した「LINEマイカーアカウント」ではLINEトークによって、ナビの目的地登録や各種情報検索などを可能としている

コネクティッドカーの投入を機に、26日に全国で開催したイベントは「ザ・コネクティッドデー」で、東京は江東区の自社施設「MEGA WEB」に約200人を招き、豊田章男社長らが出席して行った。

席上、豊田社長は「いま自動車産業は100年に1度の大変革を迎えており、自動車メーカーとは全く異なる考えをもったテクノロジー企業が参入している」との現状認識を示し、「私たちに問われているのは、これから先もクルマは楽しいのかということだ」と指摘した。コネクティッドカーについては「いまクルマは走る、曲がる、止まるに加え、つながるが新たな機能として加わっている」とし、「トヨタのもつバーチャルな世界とリアルの世界の融合をご覧下さい」とアピールした。

《池原照雄》

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