大阪の地下鉄延伸部で2019年度中にBRTの社会実験…路線愛称は「いまざとライナー」に

鉄道 企業動向
選ばれたBRT用バスのデザイン。
選ばれたBRT用バスのデザイン。 全 3 枚 拡大写真

大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は6月29日、今里筋線延伸部で行なわれるバス高速輸送システム(BRT)の社会実験に使用するバスのデザインとBRTの愛称・ロゴマークを発表した。

今里筋線は、旧大阪市営地下鉄では最も新しい路線で、2006年12月に開業。井高野(いたかの)駅(大阪市東淀川区)と今里駅(大阪市東成区)の間11.9kmを結ぶ。断面積の小さいリニアモーター車両によりワンマン運行が行なわれている。

同線は、大阪市営地下鉄を承継したOsaka Metroの路線としては、唯一、大阪市中心部を通らない路線であることから採算性が低いうえ、延伸される予定となっている今里~湯里六丁目間の建設費が1300億円程度と莫大になるため、この部分をBRT路線として運行した場合の需要を検証する社会実験が2019年度中に行なわれる予定になっている。

今年3月に発表された社会実験の計画によると、ルートは地下鉄今里駅~杭全(くまた)~湯里六丁目~地下鉄長居駅間と、地下鉄今里駅~杭全~あべの橋間の2つで、いずれも6~23時台に運行。運行間隔は7~18時台をそれぞれ20分間隔、平日の7~18時台以外と土休日をそれぞれ30分間隔とする計画。

この社会実験開始から3年程度後に効果を検証し、必要な措置を講じた後、さらに5年程度後に再度検証し、今後の対応方針を決定していくこととしている。

BRT用バスのデザインは4つの候補が用意され、投票により決定。BRTの愛称名は「いまざとライナー」に決まった。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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