フロントスピーカー、どう鳴らす?…ロックフォード・フォズゲート研究

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ロックフォード フォズゲート・ J5653-S
ロックフォード フォズゲート・ J5653-S 全 5 枚 拡大写真

カーオーディオシステムの中心的存在であるフロントスピーカー。そのチョイスのポイントから取り付け方のキモまでを解説している当短期集中連載。これまでの3回にわたっては主要国産ブランドの製品ラインナップを研究してきたが、今回からは海外ブランドに目を向ける。

【画像全5枚】

まずは、定番アメリカンブランドの1つ、“ロックフォード・フォズゲート”をクローズアップする。

■トップエンドに君臨するのは“メイドインジャパン”の“ロックフォード”。

1979年創業という、もっとも長い歴史を誇るカーオーディオブランドの1つである“ロックフォード・フォズゲート”。スピーカーにおいてもこれまでに数多くの名機を輩出してきた。

では早速、現行モデルのラインナップを上位機種から見ていこう。まず取り上げるべきは、同ブランド中唯一の3ウェイコンポーネントスピーカーである『J5653-S』(通称『J5(ジェイファイブ)』、税抜価格34万円)。

“ロックフォード・ファン”にはお馴染みだが、当機は実は、“メイドインジャパン”のスピーカーだ。同ブランドの正規輸入代理店であるイース・コーポレーションが企画・開発した製品なのだ。

注目ポイントはざまざまあるが、特筆すべきはやはり、各ユニットの振動板素材。そこを見るだけでも、当機がこだわりのユニットであることがよく分かる。ツィーターとミッドレンジの振動板は、超極薄成形された“チタニウム”がベースとなっていて、その表面にはなんと、“漆(うるし)”が塗られているのだ。こうすることでそもそもかなり理想的な特性を示していたチタニウムが、さらなる“良さ”を発揮できているという。世界的に見ても唯一無二の振動板が完成されているのだ。

ミッドウーファーにおいては、ハニカム形状のアラミド繊維をグラスファイバーでサンドイッチした物を特殊接着剤にてアルミ振動板と貼り合せるという、こだわりの“タンジェンシャル4層コーン”を採用。そしてこれに対しても、匠の手によって“漆”が塗布され仕上げられている。

特別な3ウェイスピーカーを探しているのなら、当機をチェックしない手はない。お見逃しなきように。

■2ウェイの最上位機種は『T4』。コスパの高いハイエンドモデル。

続いては、本国アメリカの“ロックフォード・フォズゲート”から送り込まれてくる製品のラインナップを紹介していこう。その中でのトップエンドモデルとなるのは『T4652-S』(通称『T4(ティーフォー)』、税抜価格:20万円)だ(名機『T5』は、今年になって販売が終了している)。

さて、『T4』の構造上での最大の注目ポイントは、ツィーターとミッドウーファーの振動板に、高い弾性・剛性・制振性・耐熱性を持つ液晶ポリマー素材に改良を加えた、“LCPF(Liquid Crystal Polymer Fiber)”が採用されていること。これにより、繋がりの良いナチュラルなHi-Fiサウンドが獲得できている。

他にも、同社ならではの最高技術が惜しげもなく投入されている当機。コストパフォーマンスの高い上級モデルを探しているのなら、当機を一聴する価値は高い。要チェック。

そしてこれに続くのが『T3652-S』(通称『T3(ティースリー)』、税抜価格:13万円)だ。当機においても、ツィーターとミッドウーファーの振動板に、“ロックフォード”ご自慢の“LCPF”が採用されていて、全帯域にわたってのナチュラルかつ滑らかな高音質再生が可能となっている。“ミドルハイ”グレードスピーカーを物色中ならば当機も候補に上がってくる。

“ロックフォード・フォズゲート”の最上位ラインである『パワーシリーズ』には、さらにもう2タイプが名を連ねている。『T2シリーズ』と『T1シリーズ』がそれだ。『T2シリーズ』は16.5cm2ウェイコンポーネントスピーカーと、2種類の13cmm2ウェイコンポーネントスピーカーで構成され(1機種には、日本専売モデルとしてアルミ&亜鉛ダイキャストグリルが付属している)、『T1シリーズ』では、『T2シリーズ』と同様のラインナップに加えて、リーズナブルさが際立つ6種類の“コアキシャルスピーカー”もラインナップされている。

なお当2シリーズ中の2ウェイコンポーネントスピーカーはともに、最上ライン『パワーシリーズ』に属しながらも、エントリーユーザーからもターゲットにされ得る価格帯にある。価値ある初級機をお探しならば、検討して損はないはずだ。

■セカンドグレード『パンチシリーズ』には、“プロオーディオ”スピーカーもラインナップ。

“ロックフォード・フォズゲート”のスピーカーラインナップはさらに、『パンチシリーズ』、『プライムシリーズ』と続いていく。

まず、『パンチシリーズ』から見ていこう。当シリーズは他と比べて製品構成が独特だ。というのも、通常モデルである16.5cm2ウェイコンポーネントスピーカー『P1675-S』(税抜価格:3万3000円)と13cm2ウェイコンポーネントスピーカー『P152-S』、そして4機種の“コアキシャル”スピーカーに加えて、別ライン『パンチプロシリーズ』も用意されているのだ。

当シリーズは言うなれば、ライブハウスやコンサートホールで使われるような高効率な“プロオーディオスピーカー”である。なので、音飛びを重視する外向きユーザーに圧倒的に支持されている。

ラインナップは口径の異なる2種類のブレッドツィーターと3タイプのミッドレンジスピーカー、そして2タイプのパッシブクロスオーバーネットワークで構成されている(コンポーネントの設定はない)。

なお当シリーズのスピーカーは、外向き用にとどまらず、室内でのパワフル再生を望む向きにも愛用されている。パンチの効いたサウンドがお好みならば当機にもご注目を。

そして最エントリーモデルとして、『プライムシリーズ』の4モデルが顔を揃える。1つが16.5cm2ウェイコンポーネントスピーカー『R1675-S』(税抜価格:2万円)、もう1つが13cm2ウェイコンポーネントスピーカー『R152-S』(税抜価格:2万円)、そしてもう2つが“コアキシャル”スピーカーだ。ともに、手軽に“ロックフォード”サウンドを手にできるスピーカーとして、全世界で大人気となっている。リーズナブルにフロントスピーカー交換を体験してみたいと考えるならば、『プライムシリーズ』があることをお忘れなく。実力は確かだ。

“ロックフォード・フォズゲート”のスピーカー研究は以上で終了だ。次回も輸入ブランド研究を継続する。お楽しみに。

フロントスピーカー、アナタならどう鳴らす? 第12回「ロックフォード・フォズゲート研究」

《太田祥三》

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